「気づかないまま危険が大きく迫っている」教育と愛国 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
気づかないまま危険が大きく迫っている
最初に教科書問題、家永裁判が始まったころや、新しい教科書なるおかしな人らが出てきた頃はなんとなく記憶しているが、あまり気にしていない状態で、気付けば、日本学術会議がおかしなことになり、君が代日の丸強制なの?法律で教育内容を決める、とかおかしくなりすぎていて、とりあえず子どもの卒業式に日の丸とか置いてなくてよかったんだが、私立に無理して入れてよかったのかな、とか。歴史とかどんな教科書なのか見ておいたらよかった。
大阪の平井美津子先生、尊敬します。戦争のことを知らないとダメだと言う強い言葉、意思、行動。
一橋大学吉田裕名誉教授、全くおっしゃる通りであり教科書の筆を折られたことは心苦しい。同じ歴史学者と言うことだが、東大名誉教授伊藤隆。歴史からなにも学ぶ必要はない、え?と言う声にならない沈黙動揺のあと、さらに問われて、
なにを学ぶのか??と。意味不明で東大で知性ないところだったんか。この方のインタビューの時の、インタビューしてる方の、<御大>への当初の畏怖的なものから戸惑い、え??なに?なに??という映らない聞こえない気配の凄さよ。老害なんて言葉嫌だけどまさに老害そのもの。お上品に、学ぶ必要なんて無いと言い切る恐ろしさよ。
沖縄で体験した沖縄住民の日本軍による強制された自死や殺し合いを力強く若者に語り継ぐ吉川嘉勝さん、岡本喜八監督の激動の昭和史?で見た沖縄戦その通りの語りであった、まさに鬼気迫る語り。このことを沖縄の人は皆ご存知だろうが、沖縄住民ではない日本の人が知らない興味ないと言うことはほんとうに不幸だしまさに日本の教育が足りていないと言うしかない。
足りてない教育を自分で探して探ってもういい歳になったが、今の子どもたちはこんな劣悪な、足りてなことどころか間違えた主旨で、人が当たり前に人として生きる、権利もある、ということを教えてもらえず酷い教育を受けることを強いられているのか、教師たちもそれが当たり前なのか。怒りと悲しみ。森友学園の幼児たち、お母さん達その場にいたけどそれが良いと思うて通わせていたのか、怒りと悲しみ。情報状況アップデートしてこれ以上悪くならないよう、人の心あるものはウォッチして行かねばならない。斉加監督に拍手。多様性とかSDGsとか言うてる割にはそのかけらもない教育に対する権力者の横暴よ止まれ、止めろ、頭を使えと思う事しきり。