アクターズ・ショート・フィルム2のレビュー・感想・評価
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どうにもぐっと来ずでした。
撮られる側から撮る側へ
2021年にWOWOWが開局30周年を記念した一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の第2弾で監督を務めるのは青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子という顔触れで、制作費、制作日数など同条件で25分以内のショートフィルムを撮影している。
夫々の作品で主演を務めるのは、青柳監督作『いくえにも。』に村上虹郎、玉城監督・脚本作『物語』に琉花と奥平大兼のW主演、千葉監督・脚本・主演作『あんた』に伊藤沙莉とW主演、永山監督・脚本作『ありがとう』に役所広司、前田監督作『理解される体力』に柳英里紗と三浦貴大のW主演と、実力派から若手の多彩な俳優が勢ぞろいしている。
普段は映画やドラマで撮られる側である彼らが、撮る側になって取組んだこれらのショートフィルムは、夫々の個性や嗜好性が反映されていて、意外な一面を垣間見たような気分になる。
様々な問題が噴出し、影を落としている今の日本映画だが、既存の監督とは違う、俳優や脚本家の方々が、このような取り組みをすることは、閉塞感漂う映画業界に新たな活力や起爆剤になりそうな気がする。
寂しさの埋め方
5人の俳優がそれぞれ監督をしてつくられた5作品のショートフィルム。
いくえにも
毎週土曜日に長男が帰ってきて全員で食事をする家族の話。
トイレの辺りであれ?ヤバい話!?ヤバくはなかったけれど、その分ほんのり軽さがあって良かった。☆2.5
物語
白い部屋でベッドに寝る男に向かい1人話し続ける女の話。
結構早い段階でそうだろうなと。意外性もないし、その説明は受付か、定型フリップでしょ。 ☆1.0
あんた
互いに相手をあんたと呼ぶオネエと女の腐れ縁な話。
男同士ではまず無い感情や関係だろうけれど、それでもとても良くわかる。 ☆3.5
ありがとう
独りになり彷徨い歩く男の記憶と衝動の話。
もっと重~い流れになっていくのかと思ったけれど、途中からそれ一辺倒な感じがしたし、結局中途半端で締まらなかった。 ☆1.5
理解される体力
喫茶店で泣いて叫んで食べる女と寄り添うオネエの話。
実際にいたらウザいよねwいそうだけど。どうしても比較してしまう「あんた」と比べたら、オネエがちょっとわざとらしかったかな。 ☆2.5
面白かったです。
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