「こころが引き摺られるシーンがピーク」かがみの孤城 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
こころが引き摺られるシーンがピーク
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評価は高いようですが、自分はダメでした。
声の演技は壊滅的で、感情の機微が読み取れない。
また、演技の匙加減(アニメ的かリアル寄りかなど)は、作品のリアリティラインに直結します。
そのあたりがフワフワしていて、没入できませんでした。
オオカミさまは、神のように善悪に無頓着な存在ならあれでよいが、正体からすると合ってない。
内容としても、伏線が分かりやすすぎて驚きがない。
時間軸のズレやオオカミさまの正体、アキやスバルの将来など早い段階で読めてしまった。
・誰もフルネームを言わない自己紹介
・序盤、家に戻るだけで、時間もあと15分あるのにやたら緊迫感のあるBGM
・「“南東京の”雪科第五中」など不自然な台詞
・喜田島先生にはみんなのことを訊かない
・ファミコン世代なのに正宗のゲームを「こんなに進んでるなんて」で済ませる昴
・あれだけ心変わりしといて「必ず好きになる」と言われても。。
・善処できるんかい
など違和感のある点も多数。
クライマックスも、
偶然萌を見かける→家に呼ばれる→ヒントになる絵が飾られている(引っ越し2日前、段ボール山積みの家で)→同じタイミングで食べられる仲間→17時以降に城に入るもお咎めなく、救出
ってのはご都合主義にも程がある。
絆が育まれる描写も足りてないし、演技ののっぺり感も相まって上滑り。
絵面は綺麗だけど、アニメーションとしては動きがおかしい所も多く、靴音も微妙にズレていて気になってしまった。
高山みなみを使ったパロディは、この作風でやることではないでしょ。
こころのファッションだけが、観ていて楽しい要素でした。
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