劇場公開日 2022年12月23日

  • 予告編を見る

「辻村深月(原作)のファンタジー」かがみの孤城 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0辻村深月(原作)のファンタジー

2022年12月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

一ツ橋ホールでの試写会にて鑑賞。

わかりやすい物語で、描画も綺麗で丁寧なアニメーション映画である。
ファンタジー世界に浸りたい人、不思議な物語を見てみたいという人……世代を問わずに楽しめる映画であるので、カップルや子連れなどで観に行くこともできる映画に見えた。
……と言いつつ、自分は2人が入場できる試写状だったが、1人で観た(笑)

この作品の原作は辻村深月なので、観終わると「よく、こんな事を考えるなぁ~」と思ってしまう。
また、このアニメーション映画監督は原恵一であり、『映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』などの佳作を送り出しているので期待して当然。

若い学生たち7人(=女子学生3人&男子学生4人)、そして本作予告編でもインパクト強い印象の「狼のお面をかぶった少女?」が出会う。
そして、不思議な世界での出来事、現実社会での出来事をパラレルで描いたあたりは上手い展開。
ただ、順を追って見ていくと「なるほど…」と思うのだが、「もう少し笑える場面があっても良かったのではないだろうか?」というあたりが惜しい。

原作は文庫本が発売された時に「辻村深月なので読んでみようか?」と思ったが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく(全8巻)」の真ん中ぐらいを読んでいた時だったので、「また後で…」と思ったら映画を観ちゃった(笑)

そこそこ面白い映画ではあるが、[原作=辻村深月]×[監督=原恵一]という期待値には満たなかった感のあるアニメーション映画であった。

<映倫No.123546>

コメントする
たいちぃ