「日本的なラストが感動的です。」アイ・アム まきもと 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
日本的なラストが感動的です。
『アイ・アムまきもと』を観終えたら、
オリジナルの『おみおくりの作法』のラストがとても知りたくなった。
一度は観ていますが、ラストが悲しかった・・・という印象以外に
細かい部分は覚えていない。
(今、観てきました)
基本的にはとてもイギリス映画を踏襲していました。
でも、やはりお国柄の違いは、所々に顕著です。
日本版『アイ・アムまきもと』
日本人の心に寄り添いますね。
盛り上げ方が、日本人の心にピターっとハマりました。
ファースト・シーンでマキモトが歌う讃美歌
「慈しみ深き友なるエスは・・・」と、歌い
葬儀はキリスト教で神父さま。
次に仏教でお経が唱えられ、そして神道・・・神主さんです。
マキモトは弔辞の言葉さえ考えて、故人の人となりの紹介文まで書きます。
そして立派な分厚いアルバムに故人の思い出の写真を貼り付けて、
時々見返しているのです。
本当に家族以上に死者を悼んでいます。
「最近は安上がりな神道に鞍替えする式が多い」と、
葬儀屋のでんでんが話す。
死者も孤独死が多く「おみおくり係り」のマキモトも、
数週間して発見される遺体を引き取りに行く。
市役所の方針で「おみおくり係り」は廃止されて
他の係りと統合されることになり、マキモトは外される。
マキモトの仕事は丁寧すぎて、時間と費用がかかりすぎるのだ。
「火葬でいい。葬式をする必要はない」 上司は言います。
「大体に葬儀は生きている者のためにするものなんだ」と、
しかし映画は庄内平野の美しい風景が素晴らしく、
撮影(カメラマン)のセンスが光ります。
田んぼ、平野の一本道、美しい日本そのもののへ風景。
多くの撮影は、庄内地方(山形県)の鶴岡市と酒田市で行われたそうです。
長閑な田園風景に、ちょっと浮世離れしたマキモト。
阿部サダヲさんの、怖くない人のバージョンの映画。
死んだ写真の人。
宇崎竜童さんってすぐ分かりました。
台詞は一個もないんだけれど、ラストに登場してましたね。
エラく格好良いです。
白いお髭がダンディーです。
やたらと女にモテたって過去・・・それは説得力あります、
モテたでしょう、そりゃあ!!
可笑しかったのは、娘さん(満島ひかり)の仕事場が、
日本は《養豚場》
イギリスは《保護犬センター》
日本は元彼女(宮沢りえ)は食堂経営。
イギリスはフィッシュ&チップスの店。
イギリスは一泊で地方へ調査に行くときの列車。
メチャメチャ高級感あります。
棺とか安置所とかも豪華ですね。
ホームレスになった昔の友人と石段に座って酒を酌み交わす建物も、
よく分からないけれど裁判所のような歴史的建造物の前庭。
ジョン・メイさんもロルドン市の外郭団体のお見送り係。
格調高いです。
リメイクはいい意味で羽目を外しています。
宇崎竜童の登場が然り、
ラストの盛り上げ方、泣かせ方然り、
結局、マキモトの粘り勝ちです。
宇崎竜童さんの葬儀は多くの人に送られて暖かく幸せでした。
マキモトの、
「頑張ったー」と呟き満足そうな笑顔。
死に際にそう思える人はそう多くはいないでしょう。
同じく酒田市で撮影された「おくりびと」とは一味違いますが、
どちらも心に沁みる名作ですね。
夕暮れてマキモトに葬られた死者たちが次々と現れて、
マキモトの貧しい墓を
取り囲んで弔う「ラストシーン」
深く感動しました。
こんばんは~。
咳が出ますが、体調良い感じです。
ハッピーデスデイにコメントできませんでした。
ラストの宇崎竜童さんが手を合わせ、虹がさし、遠くに喪服の集団の構図が素晴らしいと思いました
共感を有り難うございます。
そう。「阿部サダヲさんの、怖くない人のバージョン」でしたね。でもコメディ調の作品でもひょっと、怖い感覚も漂わせたりするのが、阿部さんの凄いところだと思います。
原作の映画との見比べが面白いです。有り難うございます。
両作ご覧になる持続力気力は素晴らしいですね。ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。蛇足ですがWOWOW 連続上映が多すぎて、呆れて解約しました【お爺さんの独り言です】😊😊
現実の利益提供受けた人が、牧本さんの葬儀目と鼻の先なのに参加しない。 についていけませんでした。というよりブチ切れた💢というのが正確です。あと同僚上司。 すみません 素 に戻ってしまいました。
イイねありがとうございました😊😊