「愛猫を殺された夫婦の苦悩の日々」彷徨う魂 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
愛猫を殺された夫婦の苦悩の日々
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2017年に実際にあった猫の虐待、斬殺動画配信事件をモチーフに愛猫を殺された夫婦の苦悩の日々を通して、動物の命をあまりにも軽視している警察や司法など動物愛護法の問題点を暴き出した、ある種告発映画ですね。冒頭は刑務所から男が出てくるシーンだから、ああ、やっちまったのねと早くも察しがついてしまうでしょう。
まあ、家族同然のペットを遊び半分で殺された被害者の側に立てば反省の念さえない犯人を憎む気持ちは察せられますが復讐は犯罪ですね。
映画では間をおいて主人公の葛藤を暫く描きます、妻が精神障害を起こしたり、自身も事故を起こしたりと疲弊の末、復讐を思い立つ流れにしています。
本作の前に製作陣はドキュメンタリー「動物愛護法」を作っており、本作はその姉妹篇と有りましたので観てみましたが、ドキュメンタリーでは硬すぎてアピールに欠けると思ったのでしょう、思い切りフィクション、ドラマ仕立てにして訴えています、司法が公正性を欠いたなら歴史が表すように目には目をでありませんが、私的報復の風潮が頭をもたげかねないですよとの指摘でしょうかね・・。
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