月の満ち欠けのレビュー・感想・評価
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せっかくの輪廻転生がご都合主義的すぎる
死んでしまった愛する人が、生まれ変わってくれて、また逢えたらどんなにいいだろう。
そうは思うが、この映画の場合、大泉洋演じる主人公の周囲で、「生まれ変わり」が多発し過ぎているのではないか?
また、仮に、生まれ変わった人と巡り逢えたとしても、相当に歳の差が生じてしまうはずであり、生前と同じような関係を結ぼうとすると、テレビドラマにもあったように、「変態ロリコン野郎」的な問題が発生してしまうのではないか?
物語の舞台となるのは、主として、1980年、1988年、1999年、2007年の4つの時代であるが、いつの時代にどの時代のことを言っているのかが分かりにくく、頭の中で時系列を整理するのに苦労する。もっと、すっきりとした構成にできなかったのか?
さらに、田中圭演じる正木を、主人公の妻と娘が亡くなる前に「伏線」として登場させなかったのは、構成上のミスとしか考えられない。
終盤、主人公は、自分が妻を好きになるよりも先に、妻が自分のことを好きになったということを知るが、この比較的重要なエピソードが、映画のテーマである輪廻転生とは関係のない形で描かれることにも、どこかしっくり来ないものを感じてしまった。
そして、一番の疑問は、主人公の妻と娘を死に追いやった正木が、その後、どうなったかということ。
正木は、望み通りに、目黒蓮演じるアキラに会えたのだろうか?最後に、アキラと、有村架純演じる瑠璃が抱き合うシーンは幻想で、ひょっとしたら、アキラは、正木に殺されてしまっているのではないか?
二代に渡って瑠璃を死に至らしめた正木が、三代目の瑠璃を付け狙うようになっても不思議ではないが、主人公や、伊藤沙莉演じるゆいは、三代目の瑠璃を守るために、もっと警戒するべきではないのか?
などと想像(妄想)を巡らせていると、そういうことには一切触れずに、あっけなく物語が終わってしまい、取り残された気分になる。
結果として、消化不良と尻切れトンボの印象だけが強く残ってしまった。
前世について語る
ペラペラしゃべる怖い子供
大泉がよかった。現世しか信じてない中で、目の前の現象に心が揺り動...
大泉がよかった。現世しか信じてない中で、目の前の現象に心が揺り動かされつつも抵抗する感。
誰もいない新幹線の中で、生きているときには聞けなかった妻の告白を聞いて泣くという設定が素晴らしい。新幹線の中という設定にとてもリアリティがある。
自分の片思いだと信じていた妻の真実の気持ちを知ることで、彼の信じていた現実は揺らぎ、前世の話に入っていく感情が用意されるシナリオの描き方はうまい。
蓮くんは一寸つまらなかった。シナリオが悪い。
有村は流石だけど、ちょっとミステリアス過ぎてイマイチよくわからない。
田中くんの暴力性は良かったけど、薄っぺらい。
子役が良かった。
コウさんはこういう役をやらせると流石だ。
時々、SFもので年齢を超える話もあるけれど、子どもと恋愛は難しいかもしれず、ここから先のリアリティは掴めなない。
大の大人ですが泣きました
小説は既読でした。確か読了した時もジワリ感涙した覚えがあります。涙脆くないとは申しませんが、映画でこれほどあからさまに泣かせられたのは久しぶりで、ビックリしてしまいました。
高評価な小説の映画化なので期待して鑑賞しました。元々の原作の良さを演者の皆さんの好演で見事再現し、ジョン•レノンのBGMが加味される事で、私の涙腺は崩壊させられました。途中「コレはいかん!」と慌ててハンカチを取り出し、終盤はずっと目に当ててました。
他のレビューで低評価とされている方もいらっしゃり、その内容を読んで「一理ある」とも思います。でも私はそれらに目をつぶっても、気持ちよく泣けました。
思いっきり泣いて、心のデトックスができました。
#84 缶ビールのプルタブが〜
予告編を観たときは、誰と誰が繋がっているのか全くわからなかったけどこうゆうことか〜。
子供は親を選んでお腹に入れるなら、なんで最初の瑠璃ちゃんは親を選ばなかったんだろう?
たとえ娘や恋人が生まれ変わって前世の記憶があったとしても、各個人はそれぞれだからみな違うと思うんだけどなあ。
そして何回まで生まれ変われるんだろう。
ジョン・レノンが死んだ日はよく覚えているから時代背景がわかるんだけど、当時の缶飲料のプルタブは今と違ってプルトップ式で缶から離れるタイプだったよね。流石に現代ではそこまで再現できなかったのか?
ちなみに私がジョン・レノンが殺されたのを知ったのは米軍ラジオFENのニュースでした。
富山では雪が降る寒い日だったなあ。
哀愁ファンタジー
生まれ変われたらおもいびとのちかくにいたい。
ロマンチックなお話。と同時に。。
輪廻転生
前夜祭!舞台挨拶のライブビューイング付きで鑑賞です。大泉洋の映画は全部これして欲しいですね。
せっかくの年に一番鑑賞料金が安い日なのに1900円、でもこれなら大満足です。
原作は知りませんでしたが、予告から「こんな話かな?」と思っていましたが、私の予想は違っていました。「そっちか」と言う感じ。
だったらどう終わるのか?とワクワクして観られました。
ところどころに伏線があります。伏線がちょっと分かり過ぎるので、終わりは予想出来たのが残念ですが、大泉洋の涙にはこっちも涙です。
何回か涙シーンがありますが、どれも涙です。
大泉洋も独り娘なので台本見ながら泣いてそう。
とても良いストーリーです。
最後に伏線回収があるので、「なるほど!」と思えるはずです。
個人的には輪廻転生は普通に信じているのですが、残された人が救われますね。
正直、予告と大泉洋の涙で、かなり期待してしまいましたが、「期待通り」良い映画でした。
エンディングはあの人が歌っていますね。ちょっと驚きでした。
低品質なのに優秀作品賞
けなしているのでスルーしてください。
ぬるぬるした感傷シーンだらけ。間合いが超絶AWKWARD、キモ気まずシーンの連続。ほぼすべてがフラグ。恥ずかしくて、吐き気をもよおす涙くれくれ光線が出っぱなしの二時間超、拷問ですかこれは。まじでなんなんだおまえら。なにがるりもはりもだよ。ほんと全員ぶんなぐりたかった。
るり「これいじょう会うとふたりともどんどん苦しくなる」
さんかく「ぼくはくるしくてもへーきです」
走り出すふたり
るり「どこまでいくの」
さんかく「ずっとずっとむこうまで」
な・ん・だ・こ・れ・は。
な・ん・だ・こ・の・知・能・が・低・い・者・達・の・国・に・迷・い・込・ん・で・し・ま・っ・た・か・の・よ・う・な・感・覚・は。
原作を読んではいないが、これは伊坂幸太郎&中村義洋のフィッシュストーリーみたいな感じの不可思議なストーリーなのではないのか。レコード店も似てたし。そういう綺譚をボロボロの編集と脚本と演出で高校生映画コンクール品質に落としている。わかりやすく言うと中村義洋だから伊坂幸太郎が描けたわけで、この人じゃぜんぜんむりですという話。どこに何の解決があるの、この話?
茨城県筑西市に80年代の高田馬場駅前の巨大セットをつくったそうです。お疲れ様でした。嫌バイアス抜きにして驚愕のズタぼろ低クオリティ映画でした。
ところがこの映画が第46回日本アカデミー賞優秀作品賞および9部門を総ナメしたんだとか。な・め・と・ん・の・か・わ・れ。日本マッチポンプ大賞に改名しとけ、だいたい賞レースできるようなご大層な業界じゃない、おまえらもう映画なんかつくんなくていい。見たって分かんねえんだから見なくてもいい。SOのタイム測りにだけカンヌ行っとけ。
いやなら見るなという話だが相対値が置かれなければならない。
日本アカデミー賞優秀作品賞をとっている映画でそれがいかに形骸化したプライズとはいえ、映画に白黒をつけない多数の人々に好意的にとらえられる可能性がある。
すなわち映画にこだわりのない人はひどい映画を見ても「じぶんには合わなかった」と解釈する穏和主義をもっているので、ProsもConsもつけないで、わかりませんに相当する「3.5」をつけることが往々にしてある。3.5は謂わば我関せずの代替語であり、どうでもいい映画が名画みたいなポジションでふんぞり返っているという日本映画特有の謎現象はそこからきている。
だから(いやなら見るなは解るけれども)これはたんなるゴミ映画ですという相対的意見を置いておく必要がある。
ただこの映画に関してはほんとに低品質なので相対値ではなく中央値として置きたい。そんな映画を優秀作品に選出しちゃう業界だから、すこしでもリテラシーがあるのなら、日本映画界の全体が終わっていることがよくわかる映画であり受賞だった。もちろんこの映画が優秀作品になったのは賞をやっとかないとまずいほど長く映画業界にいる監督だからというのが九割はあるにちがいないが、逆にいえばそんなプライズでしかなくそんな業界でしかないという話。
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