三姉妹のレビュー・感想・評価
全45件中、21~40件目を表示
一家総出の円卓シーンは見応えあり。
この三姉妹、あまりに不器用過ぎて、ちょっと愛おしくなりました。
愛し方(接し方)がよくわからない
愛され方(甘え方)もよくわからない
自分にも当てはまるので、ちょっと切なかったです。
いろいろ考えさせるような重い重い内容…。
今年212本目(合計488本目/今月(2022年7月度)24本目)。
※ 「アイカツプラネット」もみましたが、この映画にレビューの需要はないと思うので飛ばします。
さて、こちらの映画。
映画のポスター等を見ていると、まぁ不満はあっても三姉妹が生活している姿を描いた映画なんだろうなぁ、という程度はわかります。それは確かに映画内でも「最初は」そうだし、「全体としても」その軸「自体は」ずれていません。ただ、扱っている内容が「韓国経済におけるいわゆる「勝ち組」「負け組」といった論点、さらに新興宗教がどうだのという話も出てきて結構「楽しくギャグとして楽しむ映画か?」というと絶対に違うんじゃないかな…というところです。
日韓は国の制度も似ているところですが、虐待問題や勝ち組負け組問題などは日本でも報じられているようにやはり韓国にもあるのだな…(あると考えるのが普通。隣国なのだし)というところで、「案外重い話題」を扱う映画になってしまっています。
よって、「三姉妹」というタイトルで「何か考え方が違う三姉妹のそれぞれを描く映画だ」と思うと、それは確かにそうですが、それを超えるような内容が入ってきますので、人をかなり選ぶタイプになっています(韓国映画では明確に「問題提起型」というタイプは少なめですが、それに近いんじゃないかなぁ、という感じです)。
採点上特に気になる手はないので(そりゃ、虐待はダメだよとか何とかは当然の話で、それらで引いてると採点が成立しなくなる)、フルスコアにしています。
家父長制と宗教とアダルトチルドレン
本作のテーマは、家父長制と宗教と虐待の被害者であるアダルトチルドレンでした。
基本的に多くの宗教は家父長制を肯定していて、家父長制でない宗教を私は知りません。父親(男性)が絶対であり、教えが絶対です。安倍さんの事件を受けて、現在やっと統一教会の教義が報道され始めましたが、本作で描かれた子供達と新興宗教2世が被ってしまいました。彼らのことを思うと本当に可哀想で仕方ありません。
本作では、ラストで宗教という権威に依存してきた次女が父親と牧師という権威に楯突くシーンがありました。私はこのシーンで少しは救われた気がしましたし、救われた人も少なくないと思います。虐待や暴力は絶対にやったらダメなのです。後半からの物語の作り方も含めて、やはり韓国映画のメッセージ性は凄いと思いました。
よかった
長女の娘の何一ついいところのなさそうな表現が辛辣で、癒される。先日見た『恋は光』の輝かしい若者たちとは真逆の存在だ。弟もひどくていい。キリスト教もしんどいけど、長女は新興宗教で洗礼を受けていて、宗教色が強い。
父親のDVがひどいのだろうけど、現在も普通に子どもをひっぱたいている。
主人公の次女がスーパーの会計中に電話があって、店員を無視して電話で会話していて、そこは電話しながら会計できるだろと思う。夫の浮気の表現も工夫がない。
(原題) 세자매
仲良し三姉妹のお話かと勝手に思ってたら違ってました。
内容重いから一般ウケしないとは思うけど、重くなりすぎない気がする。
どの姉妹にも共感できるとこあるし、苛立つとこもありました。
三姉妹がそれぞれにしんどくてどうしようも無い状況が生々しく描かれていて、辛かったですね。
「キョウダイ」ってそんなに単純な関係じゃないですよ
演技派女優達の揃い踏みってことで楽しみにしてました、、、が。なんだかなぁ・・・感がいっぱいです。性格や生活スタイルが異なる三姉妹。彼女らがどう繋がってどんな反応をみせクライマックスを迎えるのかなぁ?と序盤はワクワクしてました。(エキセントリックすぎる三女には最後まで慣れませんでしたが)三姉妹を通して何を描いてくれるんだろうかなぁ?と思っていたら、、、、え?それ?って感じの終わり方でございまして・・・。クライマックスのあの会合だけで全てを描こうって無理じゃない?
第一、これまでに何回もあの会合やってたんじゃぁなかったのかなぁ?違ったかなぁ?
結局ね、姉妹としての過去があるから、現状があり、、これからもあるってことなんだろうけど、おいおい、その過去ってそんなに簡単なものなのかい?って言いたくなっちゃうんです。かなり大変なことで、ワオーーー!って本音叫んだだけでなんとかなるもんじゃぁないんじゃ?だから、一気のラストシーンもしらけましたよ、私は。「嘘でしょ?」って。そんなあっさり?って。いやいや、この三姉妹の間にはもっともっと難しい感情がうずまいてるはずだし、宗教の信仰心も絡んでるし。
何かで聞きましたが韓国映画は「分かりやすくスッキリさせないと受け入れてもらえない」のだそうで、だとするならこうなっちゃうかぁ。仕方ないかぁ。
だからでしょうかねぇ、三姉妹それぞれもわかりやすいステレオタイプにしかみえないし、姉妹、兄弟の間柄特有の関係性を描いているわけではないから物足りなさを感じるんですね。結局同じ記憶を持っているかどうか?だけのお話な訳で。わかりやすい設定をこれでもかとばら撒いて、わかりやすい決着させた感じなんです。心情の移ろいとか、微妙な変化、グラデーションかつマーブルのような人間模様の作品って期待しちゃぁいけなかったんだなぁ。
最後に・・・あの終始、いきなり怒鳴り散らす姿を見続けるのは・・・流石に疲れました、僕には。
合わなかったなぁ・・・。
メインテーマが驚き
何となく3姉妹の人生をだらだら流す感じかな?と思ったものの、そんな簡単な映画じゃなかった。
宗教の感じも、再婚の感じも、貧困の感じも前振りで、圧倒的なDVでびっくり。
後半、すごくいい映画になった感じがしました。
観てる時はひたすら辛い
韓国の階級差みたいなものは本当にこんな感じなのかしら。韓流ドラマはこれに比べたら小綺麗ないいとこ取りの絵なんだなぁ…
みんな心が少しずつ歪んでしまってる。
その原因であろうことは最後の方に描かれてるからなるほどね、なんだけど…ちょっとね、苦しい。幸せになるのってこんなに難しいの?
なんか私自身色々落ち込むことあるけど、全然元気で幸せじゃん、と思ってしまった。
長女の卑屈さ、全然大丈夫じゃないのに薄ら笑顔だったり、娘が想いを寄せている男に対しての異様なほどに謙った物言いが特に観ていて辛くて嫌だったけど、そういうことだったのか。この長女はこの後二人の妹から温もりを与えてもらえてるはず。幼い頃から弟を身を挺して守り自分が犠牲になることで二人の妹には被害がなかったのだから。
次女のシーンで信仰がちっとも幸福に導かない描かれ方なのも絶妙です、怖いですね、特にカルトではないんですよね?普通の教会の様子だと思うけど怖かった…
お姉さんがカモられた二人組のは新興宗教っぽかったけど。
ちょっと三女の立ち居振る舞いや嘔吐や立ち○ョンとか絵的に嫌悪感がありますが、最後の海のシーンの爽やかさが眩しかった。
観終わった直後より時間が経ってからの方が心にじわじわ来る、そんな映画でした。
暗くて重い映画。三姉妹の仲の良さには救われる。
三姉妹というタイトルではあるが弟もいるので4人兄弟。日本よりも遥かに少子化問題が深刻な韓国の映画では兄弟が多い設定が多いと思うのだが韓国の人達は違和感を感じないのだろうか?韓国映画なので暗い映画だろうとは予想していたが暗いだけでなく重たい映画だった。皆自分なりに一所懸命生きてはいるが彼女達の人生は過酷。相対的に言えば一番幸せなのは三女なのだろう。三姉妹の仲が良いのに救われる。子供時代の回想シーンが出てくるが、よくもこんなに親によく似た子役達を見つけられたものだと関心してしまった。
評点程には…
三姉妹の題名ですが、弟もいたけど…。この弟のとった行動がまた良かった‼️幼い兄弟姉妹がトラウマを抱えたまま、各々の道を進んで行くが、皆上手くいかない。トラウマが足を引っ張っている感あるが…。トラウマを引きずるのか、それを神に託すのか等々。引きこもり気味の長女の娘が最後に良い味を出した。女姉妹だとこんな感じなのかな…。男兄弟版を観てみたい
❗
最期だけ「海街diary」
韓国映画らしい韓国映画
他の人が書いているほど醜くもなく奇を衒った訳でもない
今の韓国の貧富の格差が激しいことや宗教事情を如実に表している
確かに少し大げさな表現かな?と
韓国は日本よりも封建的なんですね
未来は見えないが最後は救われる映画です
ジャンルはホラーでしたっけ😂
登場人物がエキセントリック過ぎるし、ラストの方はホラーなのかスプラッターなのかと勘違いするほどのイカれっぷり。
笑い声が漏れてしまうほどでした。がしかし、上手いことまとめてくれて、まあ良かったじゃないの、なんてわりと足取り軽くスクリーンを後にすることができました。
前日鑑賞したベイビー・ブローカーと併せて、お国柄の違いを感じた訳ですが、国は違えどと思ったのは、親の呪縛からはそう簡単に逃れられるものじゃない、ですね。
今回も、虐待の経験がなんでも謝るようにさせてしまうであるとか、宗教であったり、過度の飲酒というように「ああはなりたくない」と心に決めて大人になって行くはずなのに、気が付けば同じ道を歩んでしまっていることはどこでもあり得る事なのだと強く、そして恐ろしく感じました。
親は選べないものですから、難しいですけれど自分の人生、どのように生きていくのかを考えるには良い作品だったと思います。
突然大声&奇をてらう行動の繰り返しで飽きる
どんな姉妹の結び付きを描くのかと期待したが大したことは無く、基本はそれぞれの生活の紹介。
静かなシーンで誰かが怒る、わめき散らす、を繰り返すが、段々読めて来て飽きる。
ラストも微妙…
開始10分で隣から荒い鼻息聴こえてきて、と思ったら実は軽いイビキでエンディング10分前まで続いていた…
観ていて苦しくなるのに目が離せない
予告編では三者三様の姉妹が、それぞれの問題を抱えながら姉妹としての絆を確かめ合う物語って感じがしていたがとんでもない勘違いだった。そんな枠にとどまらない、とてつもなくすごい映画だった。
序盤は三姉妹の現在が描かれるのだが、これが観ていてつらくなる。それは3人とも。仕事、夫婦関係、親子関係、観ている側が苦しいと感じる点は3人それぞれ違うのがうまい。アルコールへの依存、夫の浮気、癌の発覚…、さらにそんな仕打ちが待ち構えてんの?って感じだった。
でも後々、それらが後半につなげるための設定でしかなかったことがわかる。次女と三女が裸足でかけるシーンの理由はなんとなく予想できていたが、ポイントはその理由ではなく駆け込んだお店で受けた常連客の対応だったのか。酒癖が悪く、子どもに暴力をふるう父親に対して、当時の世間は甘かった。通報してくれと逃げ込む子どものほうが親不孝となじられる時代だった。いや、時代だけではなく韓国社会の問題とも言える。
そんな暴力をふるってきた三姉妹(プラス弟)の父親の誕生会が本作のクライマックス。このシーンがとにかく強烈だった。父親に対して、自分たちにしてきたことの謝罪を要求する次女。いつの間にか三姉妹(プラス弟)の側に立ってしまっている自分。そして父がとる態度と、母親と牧師の対応に怒りを覚え、さらに長女の娘がとった行動で私の感情はグチャグチャにかき回されてしまった。怒りと称賛と感動。まさかこんなに心を揺さぶられるとは思わなかった。
頭を窓にぶつけ血を流す父親に対しても、多分あの三姉妹(プラス弟)同様、しらけた気分になってしまった。もう完全に感情移入。
正直、長女の癌はどうなる?とは思うし、三女の状況も何も好転していない。でもあの三姉妹は間違いなく前を向いて歩きだした。映画って、ハッキリとしたとした結末が描かれなくてもスッキリとした気持ちで観終わることができるんだな。色んな人とこの映画の感想を話し合ってみたい。そんな気持ちにさせる映画だ。
極端だけどリアルかも。
自己中でアル中の三女が、なんだかんだ言っても一番幸せなのかも。旦那さんに愛され、継子とは上手くいっていないが無視されてるわけでは無い。甘え上手というわけでは無いが人の関心を上手く集められる三女の気質ゆえかな。
体裁つくろって陰湿な次女や人の目を気にしてばかり謝ってばかりの長女、どちらも旦那とは上手くやっていけず孤軍奮闘(奮闘してないけど)が寂しい。子供達がお母さん大好きなのは救い。
三姉妹各々のストーリーがあり、他人の生活を垣間見るような流れ。どう結ぶのかなってところで…実は弟もいて、ラストあたりでそうゆうオチかと三姉妹の性格形成に結びつく。
辛辣にも程がある宗教描写がエゲツナイ、ドン底で辛酸を舐めた三姉妹の快進撃が痛快なトラジコメディ
ポスタービジュアルからは想像がつかない重量級のドラマ、というか悲惨過ぎて笑ってしまうトラジコメディ。娘との不仲、夫の不倫、スランプといった人生の壁にぶつかった三姉妹の自業自得とジタバタがとにかく痛々しくて誰にも感情移入が出来ずひたすらイライラさせられますが、実はこれは巧みなミスリード。三人が現状打破に打って出るところからグッと引き寄せられてしまい彼女達の快進撃が突然眩しくなります。冒頭に放り込まれる意味深なカット、次女ミヨンと三女ミオクの会話に見え隠れする過去の闇、幼少期の写真といった積み上げられたドラマの断片が一気に雪崩を起こす終盤のカオスに涙腺が決壊、ジャンルもあらすじも異なりますが『リトル・ミス・サンシャイン』によく似た爽快感を感じました。
本作で印象的なのは宗教描写。福音派教会の敬虔な信者達が誰も救われず、ドン底にいる人に手を差し伸べる怪しい別の宗派が高額の祈祷料を掠め取るという自分の近所にも転がっているであろう弱肉強食がリアル過ぎて吐きそうになりました。
姉妹の特性を感じながら
やっぱり1番上は損よね。
なんて思ってしまったが、そんな話ではない。
それぞれの抱える問題と、それぞれの親との関わり方。
まったく受け止め方も人生も違うが、切り離せないのが家族って訳だよね。いろいろ考えてしまうな。
三女の無茶振りに引きがちだったが、奮闘振りに涙腺が崩壊した。え!そこ?!
観た後はサウナの後みたいな…
ポスターのほのぼの感とまったく違う、エグくて激しすぎる、ある意味韓国映画らしい三姉妹とその一族の物語。前半はあえて姉妹を分断して描き、故郷に集まってから姉妹の過去の傷や絆がしっかりと浮かび上がり胸をえぐる。姉妹ものではあるが韓国の家父長制やキリスト教信仰の側面を炙り出す。
三姉妹はもとより、出てくる人みんな激動の人生を送り感情をときに日本人では有り得ないくらいに大爆発させるんだけど、誰しもあんな風に叫び出したいことあるよね…しないでだけで。なんだか観たあとは激暑のサウナから出たようなすっきり感wラストもすごくよかった。欲を言えば、もう少し早く物語を畳み始めた方がよかったかな?
全45件中、21~40件目を表示