劇場公開日 2023年8月11日

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「「はい、泳げません」のコンビ復活。」リボルバー・リリー ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「はい、泳げません」のコンビ復活。

2023年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こんなに超人的に強い女スナイパーは実際いないが、綾瀬はるかが演じると、いるかも(いてほしい)と思えてしまう。時代背景がそれらしく描いてあるから、事実に基づいていると言われても信じそうだ。日本が日中戦争から太平洋戦争へと無謀な戦いに突入していく時代、軍の力が強くなって暴走をしそうになっている状況である。軍の特務機関ができて、裏の仕事をするスパイが養成されたのは本当かもしれない。そのスパイの最高傑作が「リボルバー・リリー」というわけだ。しかし小曾根百合は10年前にスパイをやめている。それがまた戦いに巻き込まれていくのも、彼女が背負った何か逃れられない定めのようなものが感じられる。心ならずも始めた戦いだが、やるとなったら凄まじいまでの戦闘能力を発揮するのがかっこいい。それに何と言っても姿も戦い方も美しい。ヒロインの「強さ」と「美しさ」はとても計算されていてこの映画の一番の魅力になっている。
小曾根百合は、戦いからは何も生まれないと悟ってスパイから身を引いた。以前の彼女の活躍は描かれていないから想像するだけだが、指令された暗殺を何の感情も交えずに実行していたことだろう。それが、元夫から託された少年を守ることに使命を感じて再び戦うことになった。リボルバー・リリーがかっこいいのも、本心では避けたい戦いをしなくてはならない「孤独感」みたいなものが感じられるからかもしれない。
孤独なダークヒロインを蘇らせた綾瀬はるかと、彼女を支える謎の弁護士長谷川博己のコンビに拍手を送りたい。

ガバチョ
みかずきさんのコメント
2023年9月14日

はじめまして、みかずきです

一度断ち切ったものに、また巻き込まれるという運命に翻弄される主人公でしたが、運命に立ち向かっていく姿には、強さと美しさ以外に悲壮感みたいなものを感じました。

ラストシーンは続編を予感させたので、続編を作るなら、
上映時間2時間以内で、シンプルな展開で、アクションに徹して欲しいです。

綾瀬はるかの、あの見事なアクションをまた観たいです。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき