「とにかく豪華。歌舞伎のような映画。」リボルバー・リリー ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく豪華。歌舞伎のような映画。
豪華だった。とにかく豪華。豪華だけれど世界的にみればさほどではないのかも。しかし豪華。配役もまさかってくらいてんこ盛り。
20年代のアクションなんて金のかかる要素満載。そこに綾瀬はるかがファッションショーのように着せ替えで登場して銃を構えての決めポーズを連発。なかなかやらないこの時代の列車からのアクションあり、これは作らなくても、という装置をいろいろ作ってはいる。「スパイの妻」の数倍はかかってるだろう。が、行定監督はすべて絵で捉えていて躍動感がない。列車も舟の上もCGで、思い描く派手なシーンが絵でしかない。アクション映画なのに躍動感がないとはどういうことか。
おまけに俳優陣はみんな各々見栄を切るかのようにしつこい芝居をしていて衣装の豪華さもあり、歌舞伎を見ているかのようだった。さっさと殺せ、などと不謹慎な思いを何度もした。時代的な共感性か「アンタッチャブル」的なシーンがあるがこれがうまく行ってなくて失笑。
この予算のまま別の監督が撮ったらもうちょっと面白かっただろうな、と思った。
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