劇場公開日 2022年11月25日

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「なりたくないし、なれるとも思わない凄い人」人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なりたくないし、なれるとも思わない凄い人

2023年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

山野井泰史は10歳から登山に興味を持ち、高校の時はアルパイン・クライミング、高校卒業後は、アメリカのヨセミテなどでフリークライミングを行い、その後数々の未踏の山に登攀し、妻・妙子と結婚後も、一緒に新ルートを開拓したりしている。
2002年、ギャチュン・カン北壁の登攀に成功し、下山中、嵐と雪崩に巻き込まれ凍傷になり、両手の薬指と小指、右足の全ての指ほか計10本を切断する重傷を負った。しかしクライミングへの熱意は冷めず、オールラウンドな挑戦を続けている。
2021年にピオレドール生涯功労賞をアジア人として初の受賞した。この人を長年追っかけてきたドキュメンタリー作品。

山登りが好きなので、もちろん山野井泰史さんのことは多少は知っていたが、手足の指をあんなに失ってたのは知らなかった。冬山は八ヶ岳や木曽駒ヶ岳などには登ったことあるが、寒いのが苦手なので、雪山での2日間のビバークなんて想像出来ない。まだ生存されてるのが奇跡のような人だと思った。
凄い人なんだけど、なりたいかと言われれば、なりたくないし、なれるとも思わない。
そんな人だった。

りあの