劇場公開日 2022年5月13日

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「【”見えるわ、全て良く見える・・。”視覚障碍者の若く美しき男女の”愛する人を初めて見る瞬間”と恋に落ちる様を清らかに描いた作品。】」二つの光 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”見えるわ、全て良く見える・・。”視覚障碍者の若く美しき男女の”愛する人を初めて見る瞬間”と恋に落ちる様を清らかに描いた作品。】

2023年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■徐々に視力を失っていくピアノ調律師のインス(パク・ヒョンシク)は、視覚障害を持つアロマセラピストのスヨン(ハン・ジミン)と写真同好会で出会う。
 何ごとにも前向きなスヨンと悲観的なインスだったが、次第に2人は惹かれあっていく。

◆感想

・短編映画は時に、強烈な印象を残すことが有る。例えば、”SKIN 短編”や、”愛してるって言っておくね”等である。

・今作も同様で、インスとスヨンの美しき男女が、お互いの顔が良く見えない中、相手の声や匂いなどで、好意を持って行く姿を優しき視点で描いているのである。

・又、二人が出会った視覚障碍者たちの写真教室の仲間達が、二人を見る姿や掛ける言葉も良い。

・印象的なのは、サムスン電子の視覚障碍者支援VRアプリの見せ方であろう。インスとスヨンが海岸で撮った写真を見る時に、インスがスヨンに優しく付けて上げる姿。

<劇中流れるリリカルなピアノ曲や、エンドロールで流れるパク・ヒョンシクの甘く温かみの声で歌われるメインテーマも今作品に趣を与えているのである。>

NOBU