「「月光」の調べが美しい。ほっこりしたユーモアを交えていじましいすれ違いをビビッドに捉えた途方もなく優しいドラマ」二つの光 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
「月光」の調べが美しい。ほっこりしたユーモアを交えていじましいすれ違いをビビッドに捉えた途方もなく優しいドラマ
途方もなく優しい作品。視覚障害を持つ人たちが集う写真同好会で出会ったピアノ調律師のインスとアロマセラピストのスヨンが互いに惹かれ合いながらふとした言葉をきっかけにすれ違ってしまう様を見つめるドラマと並行して描かれるのが視覚障害者支援のために開発されたVRツール。タイトルの「二つの光」が象徴的に示している希望の暖かさがベートーヴェンのピアノソナタ「月光」第一楽章とともにジンワリと胸の中に広がる小品。センシティブなテーマを扱いながら随所に思わず笑ってしまうネタが随所に仕込まれているところに『コーダ あいのうた』に似たほっこりしたユーモアも感じました。
コメントする