「2年ぶり2度目」破戒 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
2年ぶり2度目
一昨年、市川雷蔵の特集上映で市川崑監督版を観たが、概ね内容は一緒だった。
台詞回しだったり、音楽が現代のやり方なので、よりドラマチックな印象。市川崑版は、もっと淡々としていたと思う。
先日観た『私のはなし 部落のはなし』でも「差別はなくならない」と言っていた。特に部落問題のない地域に住んでいると、生まれた地域によって差別されるという事が、どうにも意味が分からない。差別はいけないと教えるべき教師が、率先して差別する。勝野には何度もイラッとさせられた。そういう点では、見事なヒールだったのかな。
内容は分かってはいても、いつバレてしまわないかハラハラし、最後の授業ではグッとくる。
リメイクや再映画化などに見られる、監督や脚本家が独自の解釈で、変に個性を主張することがなかったので、“良い映画"として観られた。
午前中に『冬薔薇』を観たので、一日2蓮司。
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