「つらい記憶も悲しい記憶も、その人の大切な一部なんだ。」今夜、世界からこの恋が消えても mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
つらい記憶も悲しい記憶も、その人の大切な一部なんだ。
クリックして本文を読む
いや泣いたわ。彼女の記憶障害が障壁かと思いきや彼が亡くなるのかな…という展開は予告からだいたい予想できたのにも関わらず、最初にまず「あ、彼がもういない時点から描くのね」となって、出会いから描くのかと思っていたから新鮮だったし意外とすごく巧みな作りだった。
絵の技術は「手続き記憶」だから残る、というのもお話に上手く取り入れたなあ、と。彼を見つめ、描いたという技術は眼や手や脳に残っている。
そしていい意味で派手さのない誠実な作りで、とても良作。彼の発病と死は唐突すぎる気もしたけど、萩原聖人や古川琴音や松本穂香などみんな良くて、しっかり泣かされた。そうなのよ、辛い記憶も悲しい記憶もその人の大切な一部なんだよね。
コメントする