「ユズとクズ」まなみ100% uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ユズとクズ
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『神回』でも書いたが、青木柚はなぜか性的にクズな役ばかり目にする。笑
あらすじでは“ボクとまなみ”の話のように書かれているが、完全に“ボク”一人の話。
正直、彼があんなにモテる(セフレが複数?)とはまったく思えない。
見た目や性格、行動だけでなく、まなみと会うときすら部屋着のような服装だったり…
(高校のときの服をずっと着てるのは、過去を捨てられない現れか)
対するまなみは、見た目こそ地味めながら、あの態度と表情なら惹かれるよなぁ、という説得力。
瀬尾先輩もだけど、あの距離感はズルいって。
話は“ボク”が何人かの女性とくっついたり別れたりするのを、部活やサークルの様子を交えて描くだけ。
瀬尾先輩の顛末はこたえたし、頬にキスをした優しさというか気遣いは、唯一褒められるところ。
(その前の「いやいや…」は引っぱたきたくなったけど)
女心は分からないが、まなみは“ボク”に本気になってほしかったし、本気以外は欲しくなかったのかな。
そう考えないと、ホテルまで行った心理に説明がつかない。
形は違うが、サトシ先輩と瀬尾先輩も似たような距離感だったのだろうか。
しかしこれ、“自伝的作品”として見ると、自作のラブソングを贈るような気持ち悪さも感じてしまう。笑
映研の部室に過去作のポスター貼ってあるのも少し恥ずかしいし、これでまなみの描写が的ハズレだったら…
式に出て、髪も切って、現在に向き合う覚悟をしたのかと思えばあのラスト。
成長しねぇなぁと思いつつ、まぁ、忘れられない人くらい誰にでもいるだろう。
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