「まなみちゃんを16歳の世界に閉じ込めたい」まなみ100% クラフトマンシップさんの映画レビュー(感想・評価)
まなみちゃんを16歳の世界に閉じ込めたい
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「ぼく」は、16歳で止まったまま。ローファーを踏み合った足の指先が痛いまま。
「結婚しようよ」
「嫌、だって本気じゃないもん」
「キミは、本当にバカだね」
このキャッチボールをずっと楽しみたかった。
「ぼく」はいつまでも16歳のつもりだったから、出会った女性は、どんどん遠い所へ行って、サヨナラされてしまう。
まなみちゃんは、別だと勝手に思っていたら、もっともっと遠い所にいた。
一緒にラブホに行っても、周回遅れの「ぼく」には間近にいるのに、遠い存在だった。
そして、まなみちゃんは結婚することになった。「ぼく」は、まなみちゃんを「ぼく」の世界である、16歳のあの頃に連れ戻そうとしたが「キミは、本当にバカだね」と別れの挨拶をされてしまった。
現在交際中の女性と、ヨリを戻そうとしたが、やはり、16歳の世界から離れることができず、桜の綺麗な季節へ、まなみちゃんを探しに行った。「ぼく」の16歳は、永遠に終わらない。
追記 監督の自伝的作品で、実在のまなみちゃんは、結婚していないらしいが、もし、そうなら、五代裕作が酒の力で叫んだように、この作品の力を借りて「まなみちゃん、好きじゃ~」といいたかったのであろうか。
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