「逃走、救命、交渉、過去を"これでもか"と畳み掛けてくるのは圧巻。」アンビュランス アルさんの映画レビュー(感想・評価)
逃走、救命、交渉、過去を"これでもか"と畳み掛けてくるのは圧巻。
無謀な作戦を『大丈夫』と考える犯罪者の心理、正常性バイアス。逃走するしかない"救急車"という狭い空間の中で、"良心"と"欲"と"思惑"が激しく交差する。
物語の展開が素晴らしく、中弛みする事なくテンポ良く進むストーリー。カーチェイスのスピード感、臨場感も良い。細かなカットで登場人物の深掘りもあって、観ていて感情移入しやすい。
が、カーチェイスでのパトカーの無駄なクラッシュ、爆発が多過ぎなのは閉口。運転している警察官はどこまで無謀で下手なのか。火薬でも積んでるのかと思う程に、爆破が起こる。時には必要な演出も、加減を間違えるとリアリティーが無くなってしまう。
キャムのスキルが全てを物語っているが、さすがにやり過ぎに感じてしまった。人命というギリギリの線は、維持して欲しかった。あれで死なないのは、さすがに違和感しかない。
と、突っ込み始めたらキリのない脚本ではあったが、それでもラストは満足だったので☆+0.5。そして、こんなにも短いエンドロールの映画は記憶にない(笑)
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