劇場公開日 2022年3月25日

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「もうお腹いっぱい…バカ映画が渋滞してる」アンビュランス とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もうお腹いっぱい…バカ映画が渋滞してる

2022年3月26日
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"We don't stop." 機関車もサメも破壊王も止まらない!"高価なカーチェイス" = マイケル・ベイ節全開フルスロットル!! ハリウッド印に全力でバカやってる頭空っぽ単細胞バカ映画のベストアルバム的オンパレード!!!
つまり画面も展開(今回も山盛り)も胃もたれするほど高カロリー情報量過多で、酔いそうなほど激しく派手に動き回るカメラワーク(回りトラックに加えて空撮でビューンと駆け抜ける感じの撮り方多用)にいつでも日中の西海岸みたいに射し込む強い光、時に光源不明なフレア祭とビビッド色調カラコレ。笑い死にさせる気か?マジでそのへんのコメディ映画より笑い転げた!そして今回も懲りずに、もうそろそろいい加減やめときゃいいのに止め時が分からなくなって2時間超えて延々続けちゃう【尺長すぎ問題】で今回もちょっと疲れてくるけど、そこはご愛嬌か。中弛み?上等!なんせオリジナル(未見だけど)77分の映画を136分にリメイクしているのだから!
破壊王マイケル・ベイ×演技派兼ハイテンション・アクションスターにもなれるジェイク・ギレンホール = 何から何までバカしかいないバカ映画の頂を見据えたようなハイテンション・ハイカロリー作品。始まって間もなくからバカっぽくてメチャクチャ迷惑な警官コンビに少しイライラ。そして、この時代 = ハイテク監視社会2022年に素面強盗で、丁寧に自己紹介までしちゃう始末で白昼市街戦ドンパチ(ex.『ヒート』)。もし逃げ果せたとしても普通にその大金使えると思っているのかと聞きたくなるけど、そんな正論なことをノリと勢いのベイ・ワールドで聞くのは野暮ってやつか。ツッコミどころしかない、さながらリアル"バッドボーイズ"による"スピード"!
最後はどうにか力技で落ち着くところに落ち着いて、"命に無関心なのはよくない"的な着地点でしんみり…かと思ったら、今回も『トランスフォーマー最後の騎士王』に続き大作とは思えぬエンドロール(というより板)の潔い(?)短さで余韻なんかに浸らせない!ちなみにタイトルの「LA」に色付いているところを「ラン」にして、「逃げる(run)」と掛けているの分かりやすいけど正解。

P.S. 周り誰もいないガラ空きなのにワザワザ隣来るやつ…いや、怖いって!ああいう連中はたぶんいつもあの手の戦法で平然とストレス&プレッシャーかけて本来そこに座るべき人を立ち退かせてるのだろうな。あんなの頭おかしい人が後で席取ったら終わりなんだから、席一定以上埋まるまでは隣取れないようにするシステムとか作れないものか?

とぽとぽ