「【”ノンストップ・エマージェンシー・アンビュランス!今作の救急車は銃撃されても、ヘリに追われても止まりません・・”娯楽アクションかと思いきや、中盤からラストに掛けては少し沁みてしまった作品。】」アンビュランス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ノンストップ・エマージェンシー・アンビュランス!今作の救急車は銃撃されても、ヘリに追われても止まりません・・”娯楽アクションかと思いきや、中盤からラストに掛けては少し沁みてしまった作品。】
ー マイケル・ベイ監督作ということで、バッコンバッコン車が壊れるんだろうなあ・・、と思いながら劇場へ。
奥さんの治療代を工面するべく電話をかけまくる元海兵隊員のウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世)。だが、金は集まらない。仕方なくFBIから追われる義兄ダニー(ジェイク・ギレンホール)の銀行強盗の運転手を務める事に。
一方、街中の交通事故に遭った少女を、手際よく助け出す遣りての救急救命士キャム。だが、彼女は日々の激務のためなのか、どこか虚無感を漂わせている・・。-
◆感想
・前半は予想通り、既視感のある光景が続く。ダニー率いる銀行強盗団の荒っぽい仕事っぷり。当然の如く、仲間は死傷者多数。一方、警官も・・。
そんな中、一仕事終えたキャム(エイザ・ゴンザレス)達は、銀行強盗の場に出くわして・・。
- 相変わらず、力業でグイグイ来るなあ、マイケル・ベイ。
ダニー&ウィルが、キャムの乗る救急車で逃亡を図る辺りから、俄然面白くなってくる。
車内には、ウィルが誤って撃ってしまった瀕死の警官。警察に負われる中、瀕死の警官を必死に助命しようとするキャム。ダニーは、警官殺しとなると重罪となるため、ウィルは悔悟の心で一杯になりながら、街中を逃げ回る。-
・ダニーとウィルの義兄弟ながらも、生き様の大きな違い。ダニーはFBIに負われる重罪犯。ウィルは海兵隊員として命を張って故国のために働いて来たのに、奥さんの治療代も工面できない。
だが、本作はそこを敢えて深掘りせずに、アクションに注力して行く。
ヘリに負われ、多数のパトロールカーを蹴散らし、エマージェンシー・アンビュランスは決められた場所にひた走る。そこには、二人の極悪だった父親の同僚の犯罪組織のボスが新たな逃亡手段と引き換えに、彼らが強奪した大金を待っているのだ。
- 今作の見所は、極限状態の救急車の中でのダニーとウィルとキャムの遣り取りであろう。
金を手に入れる事が第一のダニー。
奥さんを想い”こんな筈ではなかった・・”と後悔しながら死に物狂いで運転するウィル。
とにかく、命を救うために必死なキャム。死に掛けている警官に電気ショックを与え蘇生させ、腹部を切開し残る銃弾を取り出す。これを救急車の中でやってのけるキャムの凄さ。(元カレに電話で手術方法を聞いてるけどね。)
そして、運転しながら、銃弾を交わしながら、悔悟の心からか輸血に協力するウィル。-
・父親の同僚の犯罪組織のボスと金を当分に分けるシーンも、突っ込みどころ満載だが、スカッと爽やかである。息の合った兄弟の”左回りの”銃弾連射。
・そんなこんなを経験するうちに、虚無感が漂っていたキャムにも徐々に変化が訪れる。元カレによる的確な手術指示。命の大切さを再び思い出して行くような彼女の表情。
<ラストのダニーとウィルの義兄弟の永訣のシーン。脳裏に過る楽しかった幼き日々。
そして、キャムが地面に俯せになったウィルに向かって叫び続ける奥さんの元に歩み寄り、そっと手提げ袋に入れた強奪した札束・・。
粗い娯楽アクションかと思っていたら、途中からラストに掛けては少しヤラレテしまった作品である。>
すごいですねぇ。最後の札束見落としてました💴。でも現実的には「すぐに足がついてしまう」金ですけども映画ですからセーフですよねぇ。そこが映画の良いところですねぇ。イイねありがとうございました🙇♂️🙇♂️😊