「キャスティングに創造性を与えたマリオン・ドハティという女性のドキュメンタリー。」キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングに創造性を与えたマリオン・ドハティという女性のドキュメンタリー。
映画が好きな人が観れば、とても興味深いドキュメンタリーではないだろうか。
俳優をリストから選ぶだけだったキャスティングという仕事に、マリオン・ドハティという女性が創造性を与えた。
最終的にキャストを選ぶのは監督だが、彼女が、それまでの映画業界にはない感性で、役に見合う俳優を誕生させていった。
実際には、ハリウッド作品の傑作を創り出した影の立役者ということだろう。
クレジットに、キャスティング・ディレクターとして名前を入れようとしたり、アカデミー賞にキャスティング賞をつくろうとしたり、いろいろな試みはあったようだが、監督協会の反対があり、実現しなかったようだ。
裏方の仕事なので、スポットライトを当てることができるのかは、わからない。
しかし、こうしてドキュメンタリー映画がつくられるということは、マリオン・ドハティを讃えたいという監督や俳優が、たくさんいるということだろう。
すでに故人となっているマリオン・ドハティという女性は、ハリウッドの映画人の記憶の中に生き続ける。
ぜひ劇場でご覧ください。
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