グッド・ナースのレビュー・感想・評価
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実話としては恐ろしいことだが、、、
実話をもとに構成されているとのこと。
これが本当に行われていたとはアメリカは実に恐ろしい国だ。
認めた犯行以外を含めると400件もの殺人に関わっていると。
ある意味漫画以上のことが行われていた訳だが。
ただ映画として2時間もやるとなるとインパクトは結構弱い。
実話に基づいている分、派手な展開や意外な犯人探しや
そう言った演出は一切ないし、犯人の動機は明かされないという
全くエンターテイメントからはかけ離れているからだ。
これが実話でなければ犯人候補は何人か上がることだろうし、
衝撃的に連続不審死が起こるだろうし、ラストに向けて子供達に魔の手が伸びるなど
そんなショッキングな展開が一般的な展開だろう。
そんなことは一切ないので流石に展開が地味すぎた。
ただこの犯人は恐ろしいのだが、それ以上に恐ろしいのは彼が勤務した9つの
病院はどこも彼を怪しいと疑いながらもどこもそれを調査しなかったことだ。
もし最初の病院がそれを調査していたら400人もの犠牲が出なかったはずだ。
保身のためこんなことが簡単に行われるとは人は保身のためには簡単に怪物になってしまうことが自分自身でもわかっていないのだろうな。
2人の演技合戦&病院の隠蔽体質の闇
実在するシリアル・キラー、チャールズ・エドモンド・カレンの犯罪と、
逮捕に協力した看護師エイミー・ロークレンを追った
実録スリラー映画です。
ジェシカ・チャステインの素直で優しい看護師が、とても
魅力的でした。
(最近のアクション女優役より、女性的できめ細やかな演技が好き)
「ファンタスティック・ビースト」のニュートをキュートに決めてる
エディ・レッドメインがまさかの殺人鬼。
180度の転換です(役柄を広げるチャレンジですね!)
チャーリー・カレン(レッドメイン)は1888年から2003年の
16年間に40人近くの殺害を告白し、実際には400人に及ぶ可能性が
あるとのことです。
よくもまぁ、9ヶ所の病院がいくら人手不足とはいえ、きちんと調査して
告発しなかったものと驚きます。
最初の病院で逮捕されていたら、その後の被害者は出なかった訳ですから、
病院の責任は重いです。
映画ではチャーリーは離婚後に転居してエイミーの病院に就職します。
エイミーもシングルマザーで娘2人を育てていますが、
心臓に重い疾患があり夜勤は負担が大きく疲れていました。
チャリーは優しくてエイミーの手助けをしてくれます。
しかし不審死した老婦人の死因に疑問を持った病院の通報で看護師全員に
聞き取り調査が行われます。
エイミーは被害者のカルテを見て、不必要なインスリンが投与されている事を
刑事に指摘します。
そして正義感から次第に警察に協力して行きます。
確たる証拠もなくチャーリーを見切り逮捕。
なんと自白させるためにエイミーは大きな役割を果たすのですから、
驚きの展開なのです。
私はこの映画を見始めた時、
チャーリーの魔の手がエイミーに及んで、
ハラハラドキドキの展開を予想しました。
そして病院側は警察に協力するエイミーに解雇をチラつかせ、
エイミーの心臓病は悪化して命の危険が!!!
・・・なんてシナリオを勝手に想像しました。
杞憂でした。
ごく平坦にストーリーは進みます。
日本でも点滴に筋肉弛緩剤を混ぜて患者を死亡させた事件がありました。
他にも、施設の元介護士が障害のある入居者を多数殺した事件もあります。
Wikipediaをみるとチャーリー・カレンは自殺癖と精神疾患があると
思われます。
過去の問題行動や精神疾患はデータに残して、他の病院も直ぐに
閲覧できる仕組みが必要です。
(もう出来てるかと思いますが、)
最近の病院では看護師の行動を監視カメラで撮影している所も出て来て
いるそうです。
(プライバシーの観点からも、ちょっと嫌ですが、)
命を預ける病院や施設。
チャーリー・カレン事件は2度と起きてほしくないです。
病院への告発を強く感じる映画でした。
怖いかなと心配だったけど考えさせられた
普段は苦手なジャンルなんだけど、エディ見たさに‥実話を元にしていることに驚きながらも、エディとジェシカの演技に引き込まれた。なぜ?という核心には辿り着けないものの、ほとんどが静かな印象のカレンが激昂する数少ない場面から想像してみたりして余韻に浸る。映画では少々美談めいているが、エイミーの説得の言葉はどこまで本心なのか。自分の家族を守るために警察に協力した部分も大きいのだろうと考えると、彼女を真の友人と信じて自白したカレンは、なんだかかわいそうにも思える。
絶対の信頼が…
文字通り、看る護る、人である看護師。命を預かる人が奪っていたという、しかも400人もの患者をという衝撃の実話。病気を患いながら女手1つで娘たちを養う看護師エイミーにとって、心優しく頼りになる同僚カレンの犯行は信じられなかっただろう。どこまでが実話なのか分からないが、自分家にまで来て子供の面倒を見れてくれていた男が殺人犯だったというのは背筋が凍る。動機も分からないミステリアスの雰囲気をエディ・レッドメインが好演していた。一番の驚きは各病院が彼の犯行を怪しみ、或いは把握しながらも保身から公表せず、野放しにしてしまっていた隠蔽体質、これが連続殺人を生んだ元凶だ。
隠蔽体質の闇
病院で不審な死亡例が増えて、それが病院を転々としてきた男性看護師の仕業だったという実際に起きた事件に基づくNetflix映画。
「リリーのすべて」で世界初の男性から女性への性転換手術を受けた芸術家を演じた中性的なエディ・レッドメイン。奥二重で窪んだ目に色白の顔は不気味でもあります。ジェシカ・チャスティンの目も窪んでいて、お互い自然に親しみを感じたであろうと思わせられる絶妙のキャスティング。自主製作のアクション映画にみずから主演することが続いていたジェシカ姐さんがまさかエディ・レッドメインと共演するなんて思いもしませんでした。
Netflixさすがですね。
日本でも看護師が旦那にインシュリンを注射して事故と見せかけて殺し、次々に保険金をせしめた事件がありました。
ごく最近(平成27年)になって医療法が改正され、医療事故調査制度が制定されました。病院内での予期せぬ患者死亡例について、国が定めた第三者機関(医療事故調査・支援センター)への届け出が義務化されましたが、故意に患者を殺める者をあぶり出すことを目的としたものではなく、医療機関の安全管理の強化を目的としたものです。しかし、届けなかったことに対する罰則規定はないので、本当に公表出来ない事故は遺族にうやむやにして、裁判沙汰にならないように隠蔽される可能性があります。速やかに届け出ることとされていますが、院内調査が長引いたとすれば、おのずと届け出は遅くなります。検視(検死)・解剖の強制力もありません。それでも、以前に比べれば進歩です。この映画の病院の管理責任者は事件から7週間も経ってから報告します。警察も介入しますが、すでに火葬された後で、担当刑事は半ば諦めていましたが、そこへ更に新たな事故が起きます。
こんなにしおらしいジェシカ姐さんを観たのは初めてだったので、意外でした。
二人の娘がいるシングルマザー。
拡張型心筋症で移植が必要なのに、医療保険が使えるには勤務期間が足りないため、不調を秘密にして仕事を続けます。
患者の急変時の蘇生も体力が必要で、エミーにとってはすごい負担です。
チャーリーとエイミーは互いに協力関係にあったため、疑問を抱いてしまったエイミーのつらい苦しみが前面に描かれます。
心臓が悪くなければ、いつものジェシカ姐さんなら鉄拳制裁していたかも。
死後処置を施した老婆の顔に自分の顔を近づけるチャールズは何を思ってそうしたのか? 彼の母親も医療過誤で亡くなったのではと思われる述懐あり。社会への復讐なのか?
しかし、不気味で怖いエディ・レッドメイン。
最近は男性看護師が増えています。
私は尿管結石で何度か入院していますが、最初の入院の時は女性看護師でした。結石破砕術の後の痛み止めの坐薬を入れてもらうのが恥ずかしくて、遠慮してしまいましたが、今度入院したときは我慢せずに何個でも入れて貰おうと心に誓いました。しかし、次の入院の時は担当は男性看護師で、親切で感じの良い人でしたが、とてもガッカリ⤵️
いったいわたしはなにを期待していたのでしょう。
それは秘密です。完全黙秘。
男性看護師には人に言えないコンプレックスもいろいろあるでしょうし、インシュリンや筋弛緩剤が自由に扱えるとなると、ストレスから魔が差して、やらかしてしまう病的な人もいるかもしれないと思うとやっぱり怖いですね。
イジメ自殺事件を思い出した
「旭川女子中学生いじめ凍死事件」
「秀岳館高校サッカー部暴行事件」
をあげるまでもなく、
あらゆるイジメ、パワハラ、セクハラは隠蔽される。
隠蔽する側の気持ちは分からなくもない。
「責任を問われる」からだろう。
でもそこには「良心の呵責」との葛藤がある。
いや、上記事件の関係者にそうした葛藤があったかは分からない。
で、本作。
主人公の葛藤は「良き相棒が犯人のハズない。犯人と思いたくない。」ということ。
一方の犯人は(動機が不明だからか)感情は読み取れず、表情から想像するしかない。
そして病院の対応に怒り苛立つ警察官…
動機とは違うが「誰も止めなかったから…」旨の発言をする。
隠蔽って、ある意味「共犯者」なんだな。
本作の病院だけでなく、
イジメ事件、暴行事件の学校も。
怖くて眠れない…
事実をもとにした作品ーーー
と、初っ端ババーン!!と出されたのでビビった。
そういう映画は大概サイコパスめいて怖いから。
案の定とても怖かった。
患者の突然死が相次ぐ病院が舞台。看護師役はジェシカ・チャステインとエディ ・レッドメイン。
病院は命を救ってくれる所だと信じてる私たち。
でも、もしこんなことが起こったら??と思うと戦慄。
それにしても…あんなエディを初めて見た気がする。
お子さんが産まれてから出演作を選んでると言ってたので、まさかの役にお、ど、ろ、き。
とにかくエディ の役作りには毎回驚かされる。
追い詰められると出てくるチック。急に多動になる精神の危うさ。根は善人かと思わせる笑顔。またまたレッドメインマジックに打ちのめされた〜〜
しばらくは看護師のエディと脳内で暮らすことになりそう。
もちろんシングルマザーの看護師役のジェシカも素晴らしかった。
所謂「事なかれ主義」「見て見ぬふり」が日常にしみついているこの世の中で、間違いを正す事の難しさ。
私の心にもモヤモヤする感情が残る映画でした。
Netflixで鑑賞。
看護師の任務と責務
ストレス値がハンパない仕事と聞いているので、彼のした行動はそのせいなのかそれとも別に理由があるのか。
2児のパパであり、看護師という尊敬される仕事に就き何が彼にそうさせたのか…
最後はハッキリしなかったけど考えさせられた映画だった。
グッド・ナースは誰か
子どもの頃、母の遺体を病院に放置された経験があると看護士エイミーに明かした新入り同僚チャーリー。
彼は患者の「尊厳を守る」といい、仕事中には亡くなった人のからだをとても丁寧に拭い、冷たくなった顔に近づきじいっとみつめる。あの表情。意味深で息を潜めて観てしまうシーンだ。
チャーリーを演ずるエディは細かな表情や歩き方、姿勢などで、時折コントロールされていないような不気味な雰囲気を醸し出す。
そして明確な理由を示さないまま、チャーリーのまわりで犠牲者が増えていくことにエイミーも気づく。
チャーリーが、生まれ持っての殺人鬼でないなら、
そんな精神性をつくりあげ、物腰柔らかくやさしい微笑みを浮かべる彼の裏の顔として根付かせたのは一体何?
哀れな母の死に心を痛めた少年の深い傷。淀みを残したままの思いは「尊厳を守らなかった」病院を糾弾するための反撃のスイッチになったのだろうか。
はたまた、彼の物差しで「尊厳を守りたい人」を選んで自分なりの正義を尽くしていたのだろうか。
エイミーの不安と同時進行で私も考える。
彼の犯罪を止めることができるのか…
ジェシカ演じるエイミーは心臓病を患い勤務先に隠しているため1人で耐える発作のシーンがこちらまで息がとまりそうなくらいリアルだ。
アメリカの保険制度の厳しさ、母子家庭の働き手として幼い娘たちを養う必死さ、反抗期の子を育てる悩みなどが重なる辛い時期に自分の状況を理解してくれ、心の拠り所になりはじめた同僚への疑惑。辛さがつのるがエイミーの看護士としての命に対する倫理観、母としての正義感、人としての愛の深さに揺らぎはなかった。
不審な死が続き病院を調べていた検事の調査に協力しはじめるエイミー。
やがて今までも病院を転々としながらチャーリーが患者を殺してきたことを知る。
さらにどの病院も、明らかに彼を疑いながら解雇するのみで事件にせず、ただ保身に走る体質を垣間見せるのだ。
しかし、エイミーはチャーリーを見逃すことなく、正面から追い詰め自供させる。
彼のために。
チャーリーは連続殺人の理由を語った。
「誰も僕を止めなかった。」からと。
病院ビジネスの危うさを糾弾しつつ、止まらない坂道を転げ続けていく自分をもうどうにもできなかったことを意味した言葉か。
その本心は、やはり「止めてほしかった」のだろう。
同様の医療犯罪は世界中でたびたびおきる。
本作品も実話を元につくられ、実際の犠牲者は目を疑うほどの数に及ぶというラストの字幕に震える。
保身のための隠蔽、尊厳に対する概念を考えさせる社会派作品のメッセージは、現実感を帯びた主人公二人の静かで壮絶なる巧みな演技により、演技を遥かに超えてスクリーン中にたぎる。(訂正済み)
人の二面性に戦慄し、“白い巨塔”の保身に憤りし、差し伸べられた友の手に救いを…
2020年の邦サスペンス『ドクター・デスの遺産』のモチーフになった、130人の末期癌患者を安楽死させた米医師。
日本でも“黒い看護婦”と呼ばれた看護婦たちによる保険金殺人や点滴中毒死殺人など多々。
その系統に入る医療×殺人サスペンス。
16年間で推定400人の患者を殺した米看護士。
戦慄の実話に基づく。
2003年。ニュージャージー州のパークフィールド病院。
そこで夜勤の看護士として働くエイミー。
患者からの信頼厚いが、激務に連日疲労。
幼い娘二人を抱えるシングルマザー。
さらに心臓に命を脅かす病を抱える身。
体力的にも精神的にも限界であった。
そんな時、チャーリーという経験豊富な男性看護士が赴任してくる。
仕事も手慣れ、患者にも親切丁寧に対応。
別居している妻との間に幼い二人の娘。
真面目で穏やか優しい性格。
エイミーは自分の病気の事も打ち明け、仕事面でもプライベート面でも支えてくれるように。
親友として欠けがえのない存在になる。
突然病院で、患者の急変死が続く。しかもそれは、医療で故意に殺されたような不審死の可能性が…。
実話が基で概要も知っているので、犯人は明確。
チャーリー。
警察も看護士の経歴を調べ、チャーリーの過去に不審な点があった事から、早々と彼をマーク。
なので、犯人は誰か?…というミステリーではない。
エイミーの視点でチャーリーへの疑心暗鬼、チャーリーを通して人の二面性を描く、心理サスペンス。
警察からチャーリーについて聞かれ、疑われていると知らされても、チャーリーを信じるエイミー。それほど彼を信頼していた。
仕事以外でも会うようになり、エイミーの娘たちも彼に懐いていた。
ちなみにエイミーとチャーリーの間に恋愛関係はナシ。あくまで親友で相棒という関係性。
真面目で優しい“グッド・ナース”の彼が患者の命を奪うなんて絶対にあり得ない。
そう信じていた。
が…
患者の不審死はインスリンの過剰投与。
エイミーはチャーリーがそれら医薬品や提供機器“ピクシス”を使っているのを知っている。
さらに投与の袋に注射針で刺したような穴が…。
不審死はチャーリーが来てから起きるようになった。
チャーリーは病院を転々。そのいずれでも、チャーリー在籍時に患者の不審死が…。
彼が、殺したのか…?
信頼が疑念へ。疑念が恐怖へ。
その複雑な心情の変化を、ジェシカ・チャスティンがさすがの名演。
『ゼロ・ダーク・サーティ』『女神の見えざる手』『モリーズ・ゲーム』などパワフル熱演のイメージが強いが、恐怖に怯える不安定演技も絶品。
『博士と彼女のセオリー』や『ファンタスティック・ビースト』などで善良役が定着しているエディ・レッドメイン。
『ジュピター』で悪役も演じているが、間違いなく彼の演じてきた中で、最も怖く不気味な役。
残忍であったり暴力的な役ではない。物静か抑えた演技。それがまた恐怖心を煽る。
ある時エイミーが倒れ、目を覚ますとベッドの横に、チャーリー。仕事から帰宅すると、娘二人と共にいるチャーリー。
この時すでにエイミーはチャーリーに疑念と恐怖を抱いていた事もあり、まるでホラー映画のような怖さ。
物静かだったチャーリーが取調室で「出来ない!出来ない!出来ない!出来ない!…」と豹変したように大声連呼。
対峙した時、普段と変わらぬ様子から一瞬、別人のような雰囲気が垣間見え…。
善人と病的のような心の闇を、圧巻の巧演。
本当にエディを怖く不気味に感じる。
監督はトマス・ヴィンターベア監督作で共同脚本を手掛け、自身も監督として活躍しているデンマーク人のトビアス・リンホルム。
作品雰囲気もハリウッド・サスペンスというより、ダークな北欧サスペンス。
ハラハラドキドキのエンタメ性は薄い。
淡々と静かな演出だが、じっくりヒリヒリと、登場人物の内面と展開の緊迫感を煽っていく。
よくある手に汗握るタイプのサスペンスとは違う、身体が硬直するようなタイプのサスペンス。
チャーリーを自白させ、逮捕。
警察に協力する事になったエイミー。
チャーリーから自白を引き出す、エイミーとチャーリーの対峙が終盤の見せ場。
二大オスカー俳優の見応えたっぷりの演技バトルでもある。
そのシチュエーション下での対峙は二度。
最初の対峙では緊張の余り誘導先走ってしまい、失敗。
が、二度目の対峙では、友と友として向き合う。
彼は私を救ってくれた。それは紛れもない事実。
今度は私が彼を救う番。彼を蝕む心の闇から…。
遂にチャーリーは自白する。
が、動機については語らない。動機は今も不明だそうだ。
ペンシルベニア州の刑務所に現在も服役中で、裁判で終身刑を18回言い渡され、仮釈放は2403年まで無いという。
それほどの極刑。チャーリーが自白したのは40人ほどらしいが、実際は推定400人以上にも上るという。
それが本当なら、単独犯としては史上最多数のシリアルキラー。
何故、彼はこんな事を…?
Wikipediaで調べてみたら、チャーリーの生い立ちは暗い。両親との早い死別、いじめ、妻との不和、元同僚へのストーカー行為、犬を毒殺疑惑…。
ここに彼を歪めた原因があるのか…?
彼の生い立ちは同情する点もある。
が、異常行動には恐ろしさを感じる。
劇中でも、最初は善人に見える。
が、徐々に不気味に見えてくる。
底知れぬ人の二面性に、ゾッとする。
前述の通り、犯行動機は不明。
が、犯行を続けた理由は明かした。
「誰も止めてくれなかった」
チャーリーが転々としてきた病院で、やはり同様にチャーリーに疑いを感じながらも、世間への体裁を考え、病院は疑惑を隠蔽。追求しなかった。
パークフィールド病院でも。警察の捜査に非協力的。事件報告も数週間過ぎてから。遺体も火葬済みで検死のしようが無い。医療記録もほんの一部だけ提出。不条理な理由で即刻解雇。…
当院在籍の看護士が患者を死に至らしめたなんて周囲に知られたら、当院の信用性が…。
“白い巨塔”の保身は古今東西。
そんな中でエイミーだけチャーリーの罪を見て見ぬフリせず、彼を救おうとした。
チャーリーが犯行動機を明かす日はやって来るのか…?
その時こそチャーリーが自身を蝕む心の闇から解放され、真に罪を認め、被害者とその遺族も悲しみの一部が晴れるだろう。
チャーリー
なかなかの作品で、一気見した。
仕事はできるグッドナースなチャーリーだっただけに、最後までどんでん返しを期待もしつつ、せめて真実を口にするのを待っていた。
一度だけ、母親について語ったチャーリー。最後の取り調べでも母親について触れられた時、目がキラリと光った。
しかし最後まで真実は闇の中。
たまに日本でも変な事件が起きるけど、こんなことが容易く出来てしまう…何を信じればいいんだろう、という恐怖も。
「話さない」を異常なまで繰り返すチャーリー。
死ぬ前に話して欲しいものである。
『PLAN75』なんかにサインせずに、税金や保険は真面目に払いましょう。勿論、自分の為に。
多分、真実は小説より奇なりでしょうね。
アメリカは保険に入っていないと、心電図見たいな検査と問診だけで、$980って円換算で150,000円位!
終身雇用を今の若者は嫌うが、その矛盾がこう言った事になると知るべきだ。つまり、元々財がある階層や、体制に迎合出来る者や、生き残る知恵のある者や、運の良い者が生き残れるのだと思う。
もう、日本では終身雇用が無い上に、少子高齢化に加えて、周辺諸国の状況が一触即発の勢いで、どうにかなるのを待つだけかもしれない。アメリカ以上に状況は悪化しているかもしれない。
『PLAN75』なんかにサインせずに、税金や保険は真面目に払いましょう。勿論、自分の為に。
エイミーがどうしてあそこまで警察の捜査に協力したのかわからなかった
看護師のエイミーは心臓病を抱え2人の娘のシングルマザーとして、保険適用されるまでは、と夜勤もこなして頑張っていた。そんな時、彼女の部署にチャーリーが配属になり、エイミーを心配してくれる彼のおかげで自分と娘たちとの生活に希望を持てるようになっていた。しかし病院で患者の突然死が相次ぎ、チャーリーが容疑者として疑われた。証拠は不十分だが、真実を知りたいエイミーは捜査に協力し・・・という実話を基にした話。
まず、保険が使えなかったら、心臓の検査してもらうだけで980米ドルという金額に衝撃を受けた。
今だと1ドル約150円だから、15万円???信じられない程の高額医療費だなぁ、っていうのが一番の驚き。
それと、エイミーがなんであそこまで捜査に協力したのかも不思議だった。下手したらチャーリーに逆恨みされて子供含め狙われる可能性も否定できないと思って観てた。
29人の殺人は自白したらしいが、推定400人を同様の手口で殺した事までは自白しなかったようだ。そして、動機がわからないと言うのも不気味。
なかなかのホラーだったかも。
ごく普通の配信映画!!
青みがかったソフト画質で観辛かったです。普段からYoutubeで事件ものを良く観ているため馴染みのある題材で、2時間以上かけてやるものではないと思いました。後半サイコ野郎が自宅にいたシーンは少し怖かったです。チャステイン×レッドメインで期待しましたが、特に直接的な描写等も無く、ごく普通の配信映画でした。
とても暗い
重労働の上に、貧困、心臓の病があって更にその上に殺人事件まであって普通の人でも具合が悪くなりそうだ。画面がやたらと暗くて、引き絵があまりなく、閉塞感がずっと続く。面白かったけど見ていて苦しい。殺人犯が家で子どもと遊んでいたら嫌だし、彼が作ってくれた料理は食べたのだろうか。食べて毒が入っていたら嫌だし、せっかくの料理を捨てるのは心が痛い。そんな場面はないのだけどそれが気になるポイントだ。
保身ばっかりしてるから
医療事故が起きても、警察の捜査が面倒、病院の評判に傷が付く、患者遺族との訴訟などを考え、疑わしい看護師の解雇だけで済ませる。
もしも、一番目の病院が怪しいと調査をしたら、通報をしたら…2.3.4.5.6.7.8.9番目の施設での殺人は起きなかったのだ。せめて途中で、インシュリン、ジゴキシンの処方量と在庫が合わないと気付いて、見て見ぬふりしなかったら。人を救う病院が殺人鬼を野放したせいで400人も亡くなる。
主人公エイミーも貧しく持病持ちのシングルマザーで辛い境遇で、映像が薄暗く、終始陰鬱な映画だ。
でもそんな殺人鬼でも、何を求めるでもなく恵まれないエイミーには本当に親切なのだ。
彼の親切心を疑わずに信じ、これ以上彼が暴走しないように諭す。彼に恋愛ではなく親愛の情を持ちながら、彼を追う警察に力を貸す。それは彼のためなのだ。
そういえば昨年『コレクティブ 国家の嘘』という映画を観た。
これはまたシリアルキラーな事件とは違うのだが、こっちも実話でなんとドキュメンタリーなのだ。
この映画よりもずっとずっと真実に斬り込んだ作品なのだが、やはり一筋縄に、はい、一件落着とは行かない。お時間ある方は機会があれば観てみてください。
隠蔽
これ実話を元にした映画なのか、、、
人を治療する病院で殺される
そして真実は病院側が隠す
負の連鎖すぎる
患者の遺族から慰謝料とか社会的に抹殺される事を恐れてだと思うが
殺す方も殺す方だけど、事実を隠す病院の方が怖い
しかもほとんどの病院が、というか全ての病院が、、、
400人ほど手をかけたチャーリーカレン
なぜそうしたかは、今もわからないらしい。
誰も自分を止めなかった
誰かに止めて欲しかったんだろうな
エイミーの勇気ある行動が本当に素晴らしい
ジェシカチャスティン
役作りで痩せたのかな
ガリガリだわ
別人に見えた
ミステリーでもサスペンスでもなく、制度の問題点を告発する社会派の映画
怪しいと思われる人物について、驚愕の新事実や真犯人か明らかになるわけではなく、ミステリーとしては物足りない。
主人公が、心臓病の爆弾を抱えていたり、それをある時まで隠さなければならなかったり、あるいは、殺人犯(に違いない人物)と二人きりになったりと、サスペンスを盛り上げるシチュエーションもあるにはあるのだが、それも不発に終わっている。
一番の見どころは、やはり、2人のオスカー俳優の演技合戦ということになるか・・・
結局、この映画の作り手が一番やりたかったのは、自らの保身のために事実を隠蔽し、その結果として、殺人犯を野放しにし、犠牲者を増やしてしまった「病院の体質」を糾弾することだったのだろう。
それにしても、そうした病院の体質だけでなく、1年間勤めなければ保険が使えないとか、あからさまな隠蔽がまかり通ってしまうとか、アメリカの医療や保険や司法の制度は、いったいどうなっているのかとも思ってしまう。
と、そういうことを観客に思わせることこそが、作り手の狙いなのだろうが・・・
全23件中、1~20件目を表示