「命を預ける病院側の闇の方が怖かったりして」グッド・ナース カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
命を預ける病院側の闇の方が怖かったりして
実話の映画化という事だが、9つもの病院で不可解な死因が頻発しているにもかかわらず「いわく付き看護士」ということが一切院外に漏れなかったことの方が病院の深い闇(病み)を感じ怖かった。
実話だけに犯行動機が判明していない事をそのまま映像化しているが、そこだけ全くのフィクションとして取り繕うよりも個人的には好みだった。
ちなみに取り調べ室でのあの流れからの自白も実話なのだろうか。
なかなか脚本では考えつきそうもない、というか逆にあれでは自白しないだろうと思うくらい急な気持ちの切り替わりで犯行を認めてしまった様に思え、ほんの少しだけ不自然さを感じてしまった。
主演2人のやり取りに見入ってしまったが、取り調べ中の刑事の顔の微妙な痙攣にもリアリティを感じ、さながら演技合戦を見ている様で面白かった。
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