「雑すぎる」忌怪島 きかいじま とりのさんの映画レビュー(感想・評価)
雑すぎる
清水崇作品全てに言えることですが、良くも悪くも、キャラクターは設定を説明する為の道具で、年齢性別職業はタダの設定に過ぎず、ストーリは取ってつけたようなもの、と言うのが、この作品ではより顕著に現れてたな、と感じました。そこには深い理解もなく、心の恐怖もない、そりゃそうですキャラクターに感情移入できない作品にどうやって怖がればいいのでしょうか?
ただ、あの世とこの世の曖昧さ、現実とバーチャル空間の境、映像的な実験、新しい現代的な怪異の形、そう言ったビジュアル面でのチャレンジには、今回も果敢に挑んでいらしたなと思います。いつ何時どんな場所にいてもどんな人にも狙われたら逃げられない、みたいな容赦ない所など、いつも通り良かった面もありました。
ただ、雑すぎます。
設定を見せたい為だけに作られた映画なので当然ですが、キャラクターに愛がなさすぎ。子供の思い描く秘密基地みたいな社内?ペラッペラな人間関係。画面に出くるもの全てに愛がない。どーでもいいと思ってるのが伝わってきます。お金が貰えて映画が作れるんだから、もう少し真面目に向き合ったほうがいいよ人と。主人公のようにさ。
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