劇場公開日 2022年8月19日

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「橋本環奈は何をやっても橋本環奈なんです」バイオレンスアクション nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5橋本環奈は何をやっても橋本環奈なんです

2022年9月4日
Androidアプリから投稿

突然現れた橋本環奈のコスプレアクション映画
原作も知らないし、一体なんなん?
ただでさえ、幼児体型なのにピンクのカツラのせいで頭でっかちになっちゃってバランスが悪い
ミラジョヴォヴィッチくらいのプロポーションがあればね
後ろ姿は完全に小学生やんか

ひとつひとつのシーンには、笑わせてくれたり、ツボにハマつたりして楽しませてくれる
なのに映画としてはお粗末
色んな意味で残念な作品ですね
橋本環奈の学芸会演技と面白いシーンを繋げただけの展開、真面目にやってる役者さんはよく我慢出来ましたねというレベル

バイオレンスアクション
何も知らなければ、どんなイメージを持ってみるか
比較するのもおこがましいがキック・アスです
幼女が退廃的な音楽が鳴り響く中、踊るように敵を殺していく
スローモーションなのがまた彼女の動きを際立たせる
古い映画だけど、本当に衝撃を受けた
今回はスピード感もあるし、新しいアクション技術も駆使しているけれど、キック・アスに遠く及ばない
そして、何より表情
橋本環奈は無表情、事務的
お仕事だから
クロエ・モレッツは無垢なんです
生命とはなんなのかさえ知らない幼女が敵を虫けらのように殺していく
この差がわかりますか?
この感動を知っている人間には、お仕事系の殺し屋など陳腐でしかない

可愛い娘が裏で凄い事やってるタイプの話は別に珍しくはない
今回はウェブコミック原作なので認知度が無いが、少し覗いてみるとなかなか面白い作品です
ちょっといわくつきの漫画なんですが、無視します
アニメ化も進んでいるようなので、認知度があがれば観客数がもう少し増えたかもしれない
実写映画化はアニメ化の後にするべきでしたね
なんで先走ったのかな?
橋本環奈を買いかぶりすぎたか

原作から橋本環奈をイメージしたのはどこぞの素人さんですか
上っ面しか見ていない
ちょっと読めば、
ヒロインは彼女ではないのがわかる

橋本環奈は何をやっても橋本環奈なんです
彼女は役者とはいえない
セーラー服と機関銃
オリジナルと比較すればわかる
薬師丸ひろ子はスターだけれど役者です
組長として機関銃で人を撃ち殺しますが
橋本環奈は橋本環奈でしかいられないから
機関銃をぶっぱなす演技をしても現実味が無い

今回も同じ
橋本環奈に殺し屋は出来ない
だから、他のちゃんとした演技の出来る役者の中に入ると、一人だけ浮いてしまう
馬場ふみかでさえ、すごく上手い役者に見えてしまう

彼女が主役で良かったのは、警視庁いきもの係くらい
橋本環奈がいきもの係をするなら現実味がでるというものです

アニメ化は楽しみです
それを観てから配信で観るくらいで充分
先にも書きましたが、一つ一つのシーンは面白いところがありますから
製作者サイドの方々
もう少し勉強して経験を積んでください
伸びしろはあると思う

nakaji