ザ・ホエールのレビュー・感想・評価
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人間は素晴らしい
人生における辛い境遇に置かれた人々の壮絶な生き様から見える人間の「素晴らしさ」とは。
チャーリーの家の扉を叩き、「救済」というキーワードを発する登場人物たちは、それぞれの想いを部屋で吐露する。チャーリーを必死に助けようとするリズとトーマスも暗い過去を持ち、救済を求めている。この作品は、単なる人間ドラマを超え、宗教や社会問題の枠を超えた究極の人間の本質に迫っており、とてもその点で楽しむことができた。
登場人物たちは、まさに人間そのもので、人生で過ちを犯している。小さな過ちから、取り返しのつかない過ちまで...。その中で救済される者とされない者には、どんな違いがあるのだろうか?
この作品を通して、「正直でいること」が救済の鍵になる。「人間は素晴らしい」という言葉が作中でも出てくるが、完璧ではない人間性を正直に口にすることが、救済の一歩になっているのではないか。正直でいることは、ときに大切な人を傷つけることにもなる。しかし、その葛藤の中で生きる人間の姿に深く感動させられた。夫婦・家族関係、親子関係、師弟関係、友人関係と、さまざまな想いがぶつかり合う演技は、残酷なまでに心に刺さる。
「白鯨」は読んだことがないが、読めば文学的な深みが増すのかもしれない。でも正直また気軽に観たいとは思えない...笑
救済とは
死を間近にした人間の話で、少し重暗かった。
最近こういう重暗いものが多いのは気のせい?
あんまり感情移入ができなかった。
ほぼ主人公チャーリーの部屋の中での話。
巨体で動けないながら、ほかの役者たちの動きで映像に動きが出ていたように思う。
この狭い空間の中で、登場人物たちの感情が表現されていてすごいなと思った。
でも白鯨と宗教と選挙はちょっと勉強不足で、深い理解はできなかった。
登場人物の全員が誰かを救いたいと思っているが、うまくいかない。それぞれに生きづらさを感じていたようだった。
娘の行動は、宣教師を救いたかったのではないと思うが、結果的に救済になったのではないか。
宣教師は地元に帰って本当に大丈夫なのかと疑問に思った。
チャーリーは誰も自分に関わりたくないと言っていた気がするが、周りの登場人物たちはチャーリーに絆を求めているように見えた。もしかしたら執着?
チャーリーの最期は後悔のなさそうな顔をしていたし、
救われたんだと思うけど、それでよかったのか?
リズだけがなんか不憫。
人間は過ちを犯す…
普通に考えたら、勝手に娘を捨て恋人の所へ立ち去った親として最低な行為をしておきながら、死期が近づいたら、娘と会いたくなり、教育に口を出したり、幸せを願うなんてことには全く共感できない。しかし、恋人の死を守れなかった自責の念、妻子を捨ててしまったことへの自責の念、それらが積もり積もって、助からないほど肥満症になってしまった、ある意味哀れな男の最期の望み、自分が悪いことは重々分かっている、後悔してもしきれないが、人生にうまくいっていない娘を案じ、元気付けたい、娘に大丈夫だよと伝えたい、という理屈ではない親の愛を感じた。彼を支え続けたリズが最期を看取れないことが一番可哀想だと思う。
確かにアカデミー賞受賞の部門的には頷けるが…
本作は個人的にはあまり好みではなさそうだったので敬遠してきたが、第95 回アカデミー賞3部門ノミネートで主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞との高評価を受けたということで鑑賞。
高評価とは失礼ながら少々意外だなと思いつつもちょっと期待して観てみると、ファーストインプレッションとほぼ変わらず残念な印象。重いテーマを安共同住宅の一室内でほぼ会話のみで展開しているため、とにかく観ていて気が沈む。皆の闇がこの一室に吹き溜まる感じがして、観るにつれ苦しさ募る一方だ。
もちろんアカデミー賞受賞受賞の部門的には何となく頷けるものの、どこか釈然としない。
この陰鬱さがウリなのかも知れないが、いずれにしても映像や音楽等で、もう少し凝った創りにできなかったものだろうか。どうにも観ていて救われない。
何に焦点があたってるの、、?
鯨
エッセイ
宗教
ゲイ
肥満
ピザの配達員
死
窓目の鳥
10年ぶりくらいに会う娘
離婚以来に会う元嫁
まー色々バラバラすぎて、、、、、
退屈すぎた
正直、演技が下手すぎ、、、
間のとりかたとか目玉の動かし方とか演技初心者?ってかんじ。雑だし大袈裟すぎだし初心者の演技にありがちなオーバーな仕草だったり。
うまくいえないけどアフターサンのようなゆるい中でも芯のある表情、とかできないのかな。
扉から出ようとする人が呼びかけたら止まってくれたり、演技もありきたりだし
ムスメの顔に似合わず宗教のトーマスに対してばりばり無茶な下ネタぶっこむし、しかも全部「冗談よ」とか言って。。言動とか一見不良そうにみえるけど、大麻吸ったりレイプだのなんだのぶっこんでくるけど、見た目はちゃんと不良になりきれてないフツーの女の子。
不良役が似合わない。
不良にするんならもっとちゃらちゃらした悪そうな外見にしてあげてー
不明点↓
???という点
罪と罰とセルフネグレクト
どこかでドストエフスキーの「罪と罰」につながっているような気がしてならない。
自罰感情、セルフネグレクトと思しきいきさつにより主人公は
ひどく健康を害している。
許すも許さないも、救うも罰を与えるも、
犯した自らの間違いをどう解釈しなおすかにかかっている。
だがとうてい正当化することは出来ず、
他者を拒み、許されぬなら神もまた存在せず、事態は悪化の一途をたどる。
この、自らして許しがたき罪と、際限ないセルフネグレクトという罰。
近所のばあさんを殺め、あれやこれやと神経をすり減らせ、
思案にあけくれたラスコリーニコフをどこか連想させてならなかった。
そうしてもう後戻れない底なしの沼の中を死に向かって溺れ行く中、
主人公の一縷の希望となったのは娘であり、その娘がもたらした偽宗教家の顛末だった。
だからしてすでにセルフネグレクトの傾向がある娘へ、必死に肯定的な言葉を投げかけ立ち直らせようとするが、
これを最後まで身勝手、自己満足と取るのか、
出来る限り最大の優しさと取るのか、
とても複雑だと感じている。
苦悩のまま終わりを遂げる。
一部始終に付き合い、見せつけられる方も容易ではない。
ならどうすればよかったのか。
自罰感情から当人も周りも救うこと。
それは神などではなく、それでも互いが許し合うことの難しさを考えさせられた。
これも重い
今夜(2024/11/02)観ました。
ダーレン・アロノフスキー監督らしさを全面に感じさせる哀しい作品です。
極少数のキャストはいずれも精鋭で、このキャスト以外にはこの作品の大成は成し得なかったと思います。
主演のブレンダン・フレイザーの演技力は、細かな目配せを始め、絞り出す様な声の出し方、本当に苦しそうな息遣いや咳き込み方など、どこを観てもケチの付け所がありません。
娘のエリーを演じたセイディ・シンクは思春期反抗期丸出しの生意気な小娘を見事に演じ、本作の暗い雰囲気に、良くも悪くも明るさや色味を与えてくれています。
義理の娘のリズ、チャーリーの元妻のメアリー、宣教師のトーマス、ピザ屋さんのダンはちょい役でしたが、誰もが魅せ場があって、少しだけ長く感じましたが目が離せませんでした。
アロノフスキー監督らしい辛くて痛くて苦しくて悲しい映画ですが、惹きつける魅力を備えている作品で、スマホも弄らずに集中して観る事ができました。回想シーンに頼らない観せ方に脱帽しました。
重いコンセプトですが価値ある作品です。頭から尻尾まで没頭して観てください!
想像していたものと違った
傲慢
あの子は邪悪
罪と罰と贖罪と救済‼️
ちょっと難解なイメージのあるダーレン・アロノフスキー監督作にしては、大変わかりやすい罪と罰と贖罪と救済の物語‼️妻子を捨て、ボーイフレンドのアランとの生活を選んだチャーリー。しかしアランは亡くなり、そのショックで過食と引きこもりで健康を損ない、体重は272キロへ。自身の死期が近いことを知ったチャーリーは、死ぬ前に娘エリーと和解しようとするが・・・‼️妻と娘を捨て、愛する人は亡くなり、健康を損ね、娘と和解、思い残す事なく昇天‼️自らの全てをさらけ出し、娘のもとへ一歩、また一歩と一生懸命歩くチャーリー‼️そして光に包まれて昇天していく姿はなかなか感動的‼️やはりブレンダン・フレイザーの狂気がかった演技は素晴らしいの一言‼️そして容赦なく父親をなじるエリーとチャーリーの関係を、「白鯨」のエイハブ船長とモビーディックに例えた着眼も素晴らしい‼️そして宣教師の若者の罪と罰と贖罪と救済の物語でもあります‼️人は誰でも罪を犯し、罰を受け、償い、許しを得る‼️ちょっと宗教的ではありますが、考えさせられるテーマですよね‼️
人は誰かを救えない
A24、こうきたか。
救いはある。
もう食べないで
まさに、体張ってオスカー受賞。
ブレンダン・フレイザーの演技すごい。
リズ役のホン・チャウもよかったな。
でもなんだか、つらい映画。。
誰かをものすごく愛することは素敵なことなんだけど
白鯨の感想文を書いたの恋人だと思ってたよ。
まさか娘だったとは。。
天才か。
ここはめっちゃ泣いた
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