アラビアンナイト 三千年の願いのレビュー・感想・評価
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ジョージ・ミラーの珍しいロマンス劇
率直な感想は、「思っていたのと違った」という事。いやもちろん、『マッドマックス』みたいなアクションや、『ハッピーフィート』のようなアドベンチャーを期待していたわけじゃないんだけど。
ジョージ・ミラーらしさを感じたのが、寓話を題材にしている点。実は『マッドマックス』シリーズも、荒廃した世界に降り立った英雄譚だった。というか、恋愛に奔走された人間と魔人によるド直球なロマンス劇をミラーが手がけたのが意外。テリー・ギリアムやターセム作品に似た雰囲気を感じたのは自分だけではないはず。ティルダ・スウィントンが普通の女性を演じるというのも、近年では新鮮かも。
全編通して舞台上で繰り広げられる対話劇に近いので、展開の起伏が乏しかったのが少々残念。セリフ量も少なく、画力が半端なかった前監督作『フューリーロード』の反動が強すぎたか…
アラビアンナイト、イスラム神話ベースだけど、その美しさ、寓話満載、不思議感満載。最後は共感。
瓶に閉じ込められた魔人の🧞♂️孤独とシングル中年女性研究者の孤独が共振し、一つになる。
最後は善意的解釈が適当でしょう。
カンケーないけど【ハクション大魔王🤧】思い出した。
所詮はワシの、【物語】なんてこんなもの
しかし、インチキくさいイスタンブールのバザールのツボ🏺小さい胡散臭い
飛び出した魔人の3000年の物語は壮大
エピソードが3つくらいに分かれるが
良い意味で古臭く、色彩美、造形美で煌びやか
教訓にもなる男女の愛、嫉妬、支配欲、示唆に富む物語
現代の研究者の孤独な彼女にもそれなりの物語が
アラビアンナイト、イスラム説話がベースだけど、それだけじゃないし
映像にすると摩訶不思議
空飛ぶ絨毯や魔法のランプは🪔出てこないが、過去から現在へ、現在から未来へ
【女性の真の心を捉えることができない】人間臭い魔人が
主人公の心を鷲掴み、二つの孤独が共鳴共振します。
そう、2人は恋愛を超えた同士なのだ。
決して狂気ではない、現在・過去・未来の物語。
詳しいエピソードにこだわらなくても
①映像美
②研究者の彼女の心の機微
③本当は思慮深く繊細な魔人
に身を任せれば快適作品。
物語も面白いが映像も面白い、おすすめ。ただ、2つ目のエピソードがよくわからなかったよ。
ツボ🏺で無くて瓶🫙だな。お粗末さま。
良い意味で・古臭く、煌びやか
理性と欲望の物語を、意表を付く映像表現で見せる一作
『マッドマックス』シリーズの創始者で、その最新作『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)の鮮烈な印象も未だ生々しいジョージ・ミラー監督による古典物語の映像化。
『アラビアンナイト』と銘打たれているだけに、ジンと呼ばれる魔神(イドリス・エルバ)は登場するんだけど、シンドバッドも空飛ぶ絨毯も登場しない、しかも現代劇まで含んだ、あくまでミラー監督版の『アラビアンナイト』となっています。
序盤から終盤近くまでは、主にジンの語る3つの物語を中心に展開するという、いかにも『アラビアンナイト』的な構造となっています。一つひとつの物語は、かなり過激な要素も含んだ欲望の物語なのですが、映像的にもアングルや演出がまさにショット単位で入念に考え抜かれていて、一つとしてありきたり、と感じさせるような映像がないという気合いの入れっぷり。この残虐さと猥雑さを炎でくるむような映像美は、まさにミラー監督ならではと言えるもので、画面中に刺激に満ちています。
後半になってくると、アリシア(ティルダ・スウィントン)の物語に軸足が映っていくのですが、ここから奇想天外な映像美から一転して、場面によっては定型的とも思えるようなショットが含まれるようになります。こうした映像的な変化と物語の方向性の不明確さが相まって、人によってはやや冗長に感じられるかも知れません。
しかしこの「理性と欲望の相克」こそ恐らくミラー監督が本作で描きたかったテーマなのか、この場面で交わされる会話は非常に考えさせられる要素を含んでいました。ノンストップ・ハイファンタジー映画と思わせておいて、そうは問屋が卸さない、という底知れなさこそが、ミラー監督作品の魅力なのかも知れません。
大人も夢見たい。そんな願いを叶えてくれる物語
独身を楽しんでいる物語研究者と、ジンとのラブコメだと思っていたら、ジンの過去編がやたらと面白い。
シバ女王とのエピソードから始まり、オスマントルコの全盛期のスレイマン大帝時代のエピソード、そしてムラト4世時代のエピソード。
超豊満な女性のど迫力ボディで圧倒されたかと思えば、女性天才発明家とのロマンチックな恋物語に魅了されてしまう。それに、オスマン朝を再現した豪奢な美術セットが堪能できるから歴史好きにはたまらない。
本編に戻ってもイドリス・エルバとティルダ・スウィントンとの掛け合いは、息があって面白いし、成り行きもロマンチック。
3つの望みは、何でも叶うわけではなく、ジンの能力には限界があるらしい。不老不死とかは当然ダメ。またジンを瓶に封印する方法もバリエーションがあって、その映像はとても不可思議。
大人も夢見たい。そんな願いを叶えてくれる物語でございます。
3つの願い
シェヘラザード
物語研究者の女は学者の女に典型的な靴を履いている。貧乏ゆすりしながら指でさーっと文字を撫でてテクストを読む。右手の人差し指1本でPC打つ。素敵。孤独を愛している。素敵。欲しい、と思ったら喉がごくんと動く。素敵。
千夜一夜物語で殺されないために毎晩毎晩語るのはシェヘラザード、女。この映画で千夜一夜を語るのはジン、男。その何千年もの物語を聞くのはアリシア、女。ジンを殺すのでなく自由を与える立場にあるのがアリシア。女が求め男が語る。素晴らしい構造。
ナラトロジー、今、必要とされているのは物語だと思う。こうすれば金持ちに、健康に、長生きに、いい学校に、老後も豊かに、永遠に美しく、じゃない!安易な作りの禍々しい薄っぺらい能書きなんか私達は要らない。昔々の話、今でも通じる話、想像力が燃え上がり何度も聞きたい話。それは語り継がれ足される長い長い本当に長い話。
一人で幸せで充実している女が、男のシェヘラザードから何千年もの物語を聞く。これ以上幸せなことはないかも知れない。ティルダの映画で号泣に近いほど泣くとは思わなかった。
よく分かりませんでした
ナラティブ心理学が数多く展開され最期の願いは!?
ジョージ・ミュラーおとぎ話
願いごとは一つで
予告編、よく出来てますよね
もう少し「恋の駆け引き」があっても良かったのでは?
魔人が語る身の上話は、まさにアラビアンナイトの世界で面白い。
彼が瓶に閉じ込められ、あるいは自ら閉じ籠った理由が「愛」であったことを知り、主人公が、彼を愛し、愛されることを願うようになる経緯にも説得力がある。
特に、心を奪われる瞬間に、女性が生唾を飲み込む描写は印象的である。
その一方で、願いを叶えてやりたい者と、それを拒む者のやり取りは、案外あっさりと決着してしまい、少し拍子抜けしてしまう。
もう少し、駆け引きや騙し合いのドタバタがあれば、より面白い話になったのではないだろうか?
また、「物語の物語」のはずなのに、「いくら科学技術が発達しても、人々には神話が必要だ」といったメッセージが、あまり感じられないのも物足りない。
ラブストーリーに寄せすぎたせいか、物語に深みが出せなかったのは残念である。
ところで、冒頭に出てきた、空港の小さい男と客席の白い男は、いったい何だったのだろうか?いつかまた出てきて、話を面白くしてくれるのではと期待していたのに・・・
女性の願いは物語を生む
ジョージ・ミラー印
全てはかりそめ
あのジョージ・ミラーが紡ぐ、ポエムであり、おとぎ話。
世の中ってのは、皮肉な矛盾で出来ていて、本当に望むものは手に入らないんだ。
永遠なんてとんでもない。
全ては「かりそめ」。
だから人はそんな一瞬の喜びに耽溺するんだな。
知らんけど。
予備知識なんもナシ。旧約聖書、古代や近世の知識にも疎いので、それはそれで私なりに解釈するしかないけど、特に冒頭から昔話の部分はワクワクして観ていられたが、最後、現代に移ってから急に難解さが際立ってきた。
海外のおとぎ話って、最後が幸せなんだか悲しいんだか解んないの多いし。(浦島太郎やかぐや姫とかもそうかも。)
ま、率直に言って私の様な難しい事は苦手な映画好きには、こっちから寄せていかないといけない映画だけど、おとぎ話として楽しむ分には。
あとは今後の解説や考察や他の方のレビューで頭の中を補完して参ります。
色のコントラストとか衣装・美術とか、鑑賞物として楽しめる要素も多いので。
アラジンと魔法のランプ🧞♂️で有名な アラビアンナイトをモチーフ...
アラジンと魔法のランプ🧞♂️で有名な
アラビアンナイトをモチーフに
マッドマックスのジョージミラー監督が
壮大なお伽噺の世界を描いた!!
イギリスの作家A.S.バイアットの
「The Djinn in the Nightingle's Eve」原作
3つの願いを叶えると
呪いが解けて自分自身も自由の身になると
🧞♂️ジンは紀元前まえからの
3000年にも及ぶ自身の物語を語る。
トルコ イスタンブール
オスマン帝国の宮殿広場や浴場
物語の時代毎に変化する独特な世界観
神秘的で美しく知的な大人の寓話
存在自体がアートな大好きな女優
ティルダスウィントン が演じる
神話を研究する学者アリシアと
優しい魔人ジン( イドリスエルバ)
真摯に向き合う姿
他者との関わり方・距離感
物語が終わる頃には切なくもなり
すごく
すごくいい
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