「対盤」アラビアンナイト 三千年の願い ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
対盤
ジョージ・ミラー監督最新作という事で、マッドマックスとはだいぶ毛色が変わったなと思いつつ鑑賞。平日の昼間でしたが、結構人が入っていました。
願い事を叶える旅に出る冒険活劇的なものだと思っていましたが、基本的には魔人のジンがアリシアの元へやってくるまでの道中の話がメインで展開されます。ここが思っていたのと違った点で、もう少し現代パートで絵変わりがあれば良かったのになとは思いましたが、その道中がそこまで悪くないので、退屈とまではいきませんでした。
最初の人に仕えてから、海に放置されての2500年、王宮で女性に仕えたけれど、その女性の3つ目の願いが叶えられずに床下に幽閉、その床にふくよかな女性が座って破壊して復活したけれど叶えれずに幽閉、うまいこと海に流れて魚に食べられたのちに胃袋から出てきて天才少女に拾われるものの、直前で愛に芽生えてしまい3つ目の願いを断ってしまい自ら幽閉、そして現代になりたまたま購入した瓶を拭いたら出てきてアリシアと対話するという感じで物語はまとまります。
魔神の話のパートの映像は神秘的な映像が続き、VFXもふんだんに盛り込まれており目が楽しくなる映像まみれでした。それぞれの時代の装飾や背景、隙のない作りには舌が唸りました。
普通の日常を求めてたどり着いたラストはインパクト不足ではありましたが、なんだかニンマリしてしまったので1本取られたなと思いました。ミラクルキックで少年にボールを返すシーンも好きです。小難しい話になってしまったので全部をしっかり理解するまではいきませんでしたが、充実を求めた結果がこうならそれはそれで良いのかなと。
役者陣は皆活き活きしており、ただでさえデカいのにさらに巨大化したイドリス・エルバは見ものでした。
期待しすぎたら肩透かし食らってしまいますが、ゆとりを持った気持ちで観たら楽しい作品になるんじゃないかなと思います。
鑑賞日 2/28
鑑賞時間 13:50〜15:50
座席 E-9