「ネコを描き続けた画家の半生」ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ 映画ファンさすせそさんの映画レビュー(感想・評価)
ネコを描き続けた画家の半生
19世紀から20世紀にかけてイギリスで大きな人気を誇った画家、イラストレーター ルイス・ウェインの半生を描く。
若くして父親を亡くし、弱冠20歳で母と5人の妹たちの家計を支えることに。
絵の技量については特筆すべき物があったが、天才肌ゆえか周囲に理解されづらいタイプの変わり者であった。
妹の家庭教師に来ていた女性エミリーと恋に落ちたが、家柄や年齢差を問題に他の家族には猛反対されてしまうが、2人は意志を貫き結婚。
愛する妻と飼い始めた猫との生活の中で猫を擬人化したイラストが人気を博していくが、妻の病は次第に重くなっていき――
伝統を重んじるイギリス社会においては彼の振る舞いはおそらく異端児であるが、妻と猫たちに注いだ愛情には純粋さを感じる。
そんな変わり者の天才画家をベネディクト・カンバーバッチが熱演している。
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