「3・2・1」オペレーション・フォーチュン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
3・2・1
ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムのコンビは直近の「キャッシュトラック」が印象に残っており、ステイサムという強強人間をしっかり強強人間として描くのうまいな〜と素人ながら思っていたりいなかったり。
今作も予想通りサクッと楽しめるアクション映画として手堅くまとまっていました。前半飽きが来たりもしましたが、終盤勢いよく畳み掛けてきてくれたので腹八分目といったところの満足感でした。
デコボコチームをまとめてAIの闇取引の実態調査の任務を行う事になった敏腕だけど超繊細なエージェントのオーソン・フォーチュン。口の悪いハッカーのサラと新米スナイパーのJJを引き連れ任務を行っているうちにハリウッドスターのダニーもあれよあれよと巻き込んで任務を進めていたら、闇取引の他におかしいことが起こってそうで…といった感じの内容です。
相変わらずステイサムが主演になると無双してしまうのが最高です。合図と共に振り向きざまグーパンや肘打ちをかましたり、俊敏な動きで回避からのカウンターを繰り返したり、ダイナミックに体を締め上げたりと体術をこれでもかと活かすシーン盛り盛りで楽しかったです。隠密行動もサマになっていましたし、死んだふりからの狙撃も決まっていました。
JJの華麗な狙撃と軽快にツッコミを入れたりと、意図しない笑いを生んでいたのも良かったです。
サラはこれまたカッコいい。ドカンとしたアクションは無いけれど、頭の回転の速さを活かした的確な指示でチームを動かしたり、言葉巧みに戦地を潜り抜けたり、ハックしまくりと属性もりもりのこれぞスーパーウーマンって感じの働きっぷりでした。
ダニーも見栄っ張り&臆病、だけどしっかりとやる事はやるナイスガイでした。最終的にはこの騒動を映画に仕立てる(なぜか日本が舞台)など遊び心満載でした。
銃撃戦もしっかりやってくれましたし、施設の爆発もやりすぎってくらいやってくれて見応え抜群でした。もっと前半の時点で欲しかったかなというのは欲張りだと思うんですが、終盤の大盤振る舞いが良かっただけに惜しいなと思いました。
さっさとバカンスに行きたいと急かして次のミッションガン無視して突き進んだ勢いで映画が終わるので、一本の作品としては悪く無い終わり方でした。変に続編を匂わす事も無かったので、これで終わっても全然大丈夫ですし、続編あっても余裕で観れるなって感じでした。
AIを巡るトラブルが主軸に置かれてるのは偶然だと思いますが、「ミッション・イン・ポッシブル レッドレコニング」と被っちゃってんなーってのは惜しいなと思いました。大作もレンタルショップの常連もこのAIとの対戦がメインで描かれるのでこれが量産されるところをかなり危惧しています。
ステイサム作品にしては少し物足らないところはあったかなと思いましたが、最低ラインはしっかり確保してくれるのがやっぱいいなと思いました。来年の主演作としてめぼしいのは「ビーキーパー」、これはかなり面白そうなので期待しています。多分無双しちゃいますけどね笑
鑑賞日 10/13
鑑賞時間 14:05〜16:10
座席 D-9