はい、泳げませんのレビュー・感想・評価
全143件中、81~100件目を表示
再生
期待もせず観に行ったんですけど……いい意味で騙されて、楽しめました。
予告編からはてっきり、泳げないハセヒロと、泳げるけどまともに歩けない綾瀬はるかの恋愛映画だと思って行ってみたら全然違いました。
大切な人を亡くしたことをきっかけに、自分の心と家庭が壊れてしまった、一人の中年男の人生の再生話でした。
頭の一時間は本当につまらないです。
長谷川博己の演じる哲学の中年大学教授である主人公が、やたらと理屈っぽいのが鼻について。
ところが!
腹が立ち眠くなる、そこを我慢した先にツボはありました。
おそらく家族や友人を亡くしたものの、その時には感情の整理がつかず泣けなかったが、のちに鬱っぽくダメージが出た……という体験があるか否かが、作品を評価する分岐点かなと。
人生の喪失と挫折は、水に溺れるのに似ているというのは、少しやり過ぎにも感じなくはないですが。
いくつか矛盾というか……
「濡れることやコップの中さえ怖がる水に対する恐怖症は、いままで風呂や洗顔どうしていたの?」
という疑問はなくはなかったが、作中で明らかになる「その事件」以降に悪化したのね、事件以降は、濡れタオルやウェットティッシュなどでどうにか過ごしていたのね、と好意的に解釈しました。
ただ、綾瀬はるかの役どころは、自身の交通事故の経験から主人公に共感する役なのは分かりつつも、屋外を歩くのが怖いという設定が生きてなかったようにも思います。
ここが、割と作品に入りにくくし、人によって評価を下げるポイントかもしれません。
良いと思います
冒頭から中盤までの展開ではB級三流映画?と見紛う
これはこれで…⭐︎
評価がすごく低くて…何だかなぁ。
綾瀬はるかと長谷川博己を見に行きました。
物語は、上映前に聞かれていたとおり「喪失と再生」がテーマ。
確かに、綾瀬はるか演じるコーチのもとプールに集う女性たちが若干オーバーに
描かれてはいましたが、実際 公営のプールに平日に訪問するとコロナ禍前は
あんな感じのおばさんやおじさんでいっぱいだつた。
コーチの話し方も確かに説教くさいと言われれば、そうかも。
長谷川博己の教授も、相変わらずの彼の上手さがそれらしい。
むしろ、麻生久美子の関西弁の方がイライラすることの方が多かった。
事故で子供を無くした夫婦が乗り越えていく姿が描かれるが、主役はあくまで
長谷川博己で、綾瀬はるかは脇役のポジション。
彼女自身が抱えているトラウトもあるのだが、それにもあまり触れずに物語は
長谷川博己を中心にサラッと進んでいく。
他にも小林薫とか充分話しに絡んで来れる人が出て来ても、長谷川博己と
付き合っている女性とのエピソードも全く中途半端に置き去りにされて行く。
綾瀬はるかの活躍を望んで鑑賞された人はつまらないかもしれない。
自分も、主役が二人との認識で見に行ったのたが肩透かしをくらった感じ。
それでも、やはりこの二人が出ているだけで映画として成立して
見終わった後 結構爽やかな感じだった。
つっこみは、他の方と同じく満載だがこれはこれで、見て良かったなぁ…
行かなかったら、きっとずっと気になっていたような気がする。
散らかり気味
最初はおばちゃんズも綾瀬はるかも不快になるくらいに主人公に対して無神経。
とはいえ、後半はそのあたりは改善されたし、演技は子役含め文句はありませんでした。
ただ、ハッキリ言えば纏まりが無い。
序盤の結婚・妊娠したカップルや綾瀬はるかのトラウマの必要性を感じなかったし、居眠り学生も「人は新しい発見のために生きる」と言わせるためだけの存在で、それが主題や主人公の抱える問題に絡んでるわけでもない。
もっとシンプルに短くまとめるか、キャラクターを深掘りしてくれたら良かったが、正直あまり入り込めませんでした。
観る人が抱えている個々の問題にもヒントを。
いいえ、泳ぎます
綾瀬はるか×長谷川博己のコメディ?ということで見ない訳がありません。水泳のエピソードだけで2時間近く話を持たせるのは結構キツイだろうと思っていたのですが、後半の多少の蛇足感はあるものの非常に綺麗にまとまっていた面白い作品でした。
長谷川博己が絶妙な演技!笑
堂々としていて頼れる大学の先生。講義の始め方が引き込まれます。生徒には愛されています。でも、奥さんには愛想を尽かされました。カナヅチで水恐怖症です。長谷川博己以外有り得ませんよ、この役。ほんと、最高でした!笑 「僕が溺れたらどうしますか?」の言い方たまんねぇ笑笑 水泳スクールのシーンには何度も笑えました。
ちょっとこじつけたり、無理やりな気もするけど、先出しせずに徐々に過去やらなんやらが明らかになっていくため、割と飽きずに楽しめました。そこまでくどくなくて、若干説教くさいけどいいセリフもたくさんあり、弱いストーリーなのにここまで見応えがあるのは中々だなと。知らないことは怖いけど、新たな発見をするために人は生きている。うん、イイネ。
泳ぎ方の教え方がお見事。
昔、水泳をやっていて周りと比べて泳げるようになるのが遅かった私ですが、こんなふうに教えてくれたらもっと上達するのが早かったかもしれないな〜と思いました。息継ぎを借金だと思ってください、ってのは上手い表現だなと。観客が前にしか居なかったので、腕を動かして自分までスイミングスクールに通っている気分に。例えって大切だな〜。
後半は間延びしていて少々退屈。もっと短くしてくれたらより良かったんだろうけど、ひとつのエピソードをあまりにも引っ張りすぎかな〜と。麻生久美子とのシーンはどれもこれも素晴らしかったので、後味は非常に良かったんですけどね。あと、ドラマではなく映画にしたのは正しいかな。映画館で見るべきかと言われると違うけど笑
評価がそこまで高くなかったからあまり期待していなかったけど、想像より全然良かったです。こういう落ち着いたコメディ、結構好きなんだよな〜。ウケは悪いかもだけど、もっと作って欲しいです。
主人公が大学で教える哲学のような作品
きちんと観ればとてもいい作品だと思う
長谷川博己が演じた哲学者で大学教員の主人公の精神世界が作品の中心で、彼以外の登場人物は類型的に描かれる。
それはカメラワークにも現れていて、相手役となった3人の女性を真正面から撮ったシーンが多かった。つまり主人公小鳥遊雄司の視点である。
その分女優さんたち演じる役の扱いが軽くなったのは致し方ない。綾瀬はるかの役には少しだけエピソードがあったが、麻生久美子と阿部純子の役にはそれさえなかった。特に元妻は、軽佻浮薄で思慮に欠けた底の浅い関西弁のおばさんで、誰からも嫌われるタイプだ。哲学者の主人公がこんな女を好きになる筈がなく、本作品で唯一リアリティに欠ける設定だった。演じた麻生久美子には気の毒な役柄である。
長谷川博己の演技はとてもよかった。哲学者は基本的に他人の人権を尊重するから、話し方が丁寧になるし、すべての価値観は相対化される可能性があることを知っているから、一方的な話はしない。元妻は家族ではないのだから、丁寧語で話すのは当然だ。それに対して、元妻が横柄な関西弁で一方的な話をするのはおかしい。夫を尊敬していれば多少なりとも影響を受けるはずだが、結婚生活で何の影響も受けていないようだ。尊敬のないところに愛はない。つまり元妻は小鳥遊のことを少しも愛していなかったことがわかる。その意味では、麻生久美子の演技も的を射ていた。
精神と肉体は同じひとつの身体にある以上、密接に関連している。脳は自分の身体、つまり五感からしか情報を得られない。そのうち人間はテレパシーが使えるようになるかもしれないが、いまはまだである。身体の不調は精神の不調につながる。もちろん逆もある。
精神の不調は適度な運動や十分な睡眠によって改善される。それができない人には薬品が処方される。薬品は精神ではなく身体に作用するもので、運動や睡眠の代替方法だ。運動や睡眠や薬の他に、場所や習慣を変えるという方法もある。五感に入ってくる情報を変えるのだ。江戸時代には温泉地に長期逗留して湯治をしたという話がある。
本作品では、水泳が湯治の代わりになっている。水に触れたり水の近くに行くことは人間にとって優れた癒やし効果がある。大抵の観光地は海辺や湖や川の近くだ。プールに入ったり湯船に浸かったりするのも同じことである。緊張しているときに水で顔を洗うと、緊張がかなりほぐれる。個人的な体験だと、結婚式のスピーチでは効果覿面だった。
小鳥遊雄司の苦悩は結婚式のスピーチよりもずっと深刻だが、体を動かすこと、水に触れること、そして小さな成功体験によって前に進むことができるようになる。哲学者あるいは哲学的な人は現実が迫ってくると、現実から遊離した思考に逃げ込みがちだ。小鳥遊はその典型だが、自分の哲学と自分の現実は異なっていて、現実を哲学的に受け止める必要がないことに気づく。理論と情緒は別なのだ。
本作品は、トラウマを抱えていたり、鬱病で悩んでいたりする人が、薬を山ほど処方するだけの精神科医にすがるのではなく、日常的な行動で乗り越えられる可能性を示している。スリルもサスペンスもなくてストーリーは坦々と進むが、きちんと観ればとてもいい作品だと思う。
素晴らしい映画、見て大正解でした。生きる事を考える時間です
タイトルからコメディかと思って見に行きましたが、コメディではなく、とても重いヒューマンドラマでした。
前日に、レビューの星の数を見ましたが、低めだったので、躊躇したのですが、見に行って大正解でした。
とても良い映画だったと思います。
ただ、ハマる人とハマらない人を選ぶ映画だと思います。
主人公の設定は、子供を事故で亡くし、離婚して、自覚はしていないが(?)、生き方に迷いがある。
事故から子供を救えなかったこと、前妻と不仲になってしまったことを整理できず、新たな出会いにも恵まれている。
過去のネガティブなインシデントが整理できずに、悩む経験がないと、なかなか共感に至ることが難しい映画だと思いました。
歩くときには、無意識のうちに両方の足を交互に前に出す。目的地を意識しなくても、無意識に歩き回ることもある。
泳ぐことも、無意識のうちに腕を動かし、息継ぎをできるようになる。
人生も生きる目的を設定しないと生きていけないという考え方は捨てたとしても、生きていけるという事を言いたかったのだと思います。
随所の表現に突っ込めるところの多い映画ですが、内容は素晴らしかったと思います。
また、配役も適役だと思いました。
まあ、まあ、
綾瀬はるか✖️長谷川博己=⁇
上?上?上ってどこですか?天国とかですか?
正直なところ、ちょっと何言ってるのか分からないんですけど。勢いって言うか、雰囲気って言うか。綾瀬はるかだから、もうどうでも良いって言うかw
テアトル配給で、本当に久々にマジ泣きしました。イヤ、子供を使って泣かしに来る魂胆は気に入らない!ってのはありますが。必殺の低いフックを溝落ちに喰らいました!
前に進めない。後ろにも行けない。思い出せない。明日のことも考えられない。もう、このニッチもさっちも行かない、がんじがらめの自己呪縛。
思い出す事。後ろを振り返る事。過去と向き合い振り切る事。そこで、やっと前へ進み出せる。
この焦ったさが、何故か許せると言う。
綾瀬はるか→麻生久美子→阿部純子、と言うリレーに誤魔化されてる?
何にしても、コレは良かったです。
公園のアレには不意を突かれた、完全にw
冒頭からの音楽に乗った進行が「アメリカ映画」的過ぎて、嫌やなぁ、って思いながら見てましたが、この演出が終わったマンションの場面からが好き。
良かった。
結構。
思った以上に、、、
そう、忘れたい事が思い出せない〜!
長谷川博己と綾瀬はるかのダブル主演でラブコメかなと思っていたら、全く違ってました。しかも綾瀬はるかは助演だったね。
自分のせいで息子の命を守れなかった事を引きずって生きてきた小鳥遊(たかなし)が、恋愛をきっかけに42にもなって泳げるようになりたくなる。しかも、本人は息子を無くした時の記憶が無い。この設定、きびしい〜!だって辛くて忘れたいのに、忘れたい事の記憶がないんだよ。辛いって事だけが記憶じゃ、前に進めないよ。
そこで出会ったコーチの薄原、彼女は彼女でトラウマを抱えている。これはちょっとコミカルな動きだったけど、かなり辛い記憶だ。しかしそっちの話はほとんど触れられなかた。彼女の仕事は水泳の指導だけ。彼女の水泳の為の言葉を小鳥遊がどう受け取るかがポイントだった。
周りの人達には分からない小鳥遊の辛さが胸にズシズシ刺さってきて、何度もウルウルしてしまった。とても良かったです。自分もメンタル強化の為に水泳始めたくなっちゃうくらいにね。
それにしても、あそこまで水の怖い人って存在するの?
全143件中、81~100件目を表示