劇場公開日 2022年6月10日

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「間違いなく編集を凝りすぎた、悪くはないが」はい、泳げません 894mtoさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5間違いなく編集を凝りすぎた、悪くはないが

2025年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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「記憶」というものをテーマに置いたがために、人間の脳内のイメージをトレースするような映像編集、過去と現在が入り乱れる展開になり、それが見るもののテンションの矢印を何度も折るから、視聴体験としてストレスを多く与える(最終的には解消されるけど)ものになってしまった。
これじゃ人気は出ないですよ。監督はちょっと深めに反省した方がいいと思います。挑戦は買うけど、凝りすぎ。アート作品じゃないんだから。そりゃ客も入りませんよ。

どうしてもこの映像にしたいなら、脳内の記憶をテーマにおいて、泳げる泳げないはサブにしてもっとカットすべきだと思います。
でもなんでも詰め込んじゃうから訳のわからないことになる。

だけど結局泳げる泳げないが主軸にあるのなら、記憶と再生がテーマだとしても、
主人公、コーチ、別れた妻、現在交際している相手、息子、それぞれの視点や起こった出来事を時系列的に映像化して、主人公が記憶を失うもどかしさや怖さ、水に対して怖いと感じる感覚などを、観衆に理解してもらえる編集にした方が、絶対に共感が得られたと思います。

それは普通の展開、映像作品としては普通かもしれないけれど、映画は誰のために作っているのと言ったら、基本的には観衆のためですよね。なら、観衆が物語を理解して、一定のカタルシスが得られるように作ることを優先すべきだと思うのですよね。原作もあるのだし。

ので、本当は1点くらいしか上げられないなと思ったんですが、綾瀬さんや長谷川さんは滅茶苦茶頑張っていたし、原作者の作品は良いものだと思いますので、そこを加点して2.5点です。

894mto