「生きなくちゃ 行かなくちゃ」はい、泳げません chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
生きなくちゃ 行かなくちゃ
リトルグリーモンスターが主題歌を歌う、というニュースを聞いて劇場へ
「喪失と再生」「希望と再生」というテーマはこれまでも数々の作品が描いてきた
他人には言えない過去を持っている人は多いのだろうけれど、本作のお二人のような「先生」「コーチ」と呼ばれる、世間からは羨ましがられる人にも長年抱えているものがある
皆さんのレビューは「もったいない」と厳しい声が多く聞かれましたが、普段完璧な役柄や俳優としての評価を受けているお二人だからこそ、伝わるものがあったと思います
弱っている人にどういった声をかければいいのか、という問いと、スポーツ選手にどのような声をかけて指導をしていけば本人を伸ばしていけるのか、という問い 後の方は「コーチング」といって一つの研究対象にもなっています 自ら勝ち取らなければならない「再生」ですが、そこに別のトラウマと闘っているコーチが、自分の専門(水泳しかできないのですが)の土俵で小鳥遊さんの「再生」に向き合う 小鳥遊先生だって自分の専門領域の哲学では、学生たちにしっかり語るのに、哲学者である自分の「喪失」には向き合えない 水泳と哲学、に限らず対局にあるものが「再生」の足掛かりになるのかもしれませんね
リトルグリーモンスターのMVに、この作品の場面が使われています 6人体制でヒット曲を出せたリトグリが現在3人体制になって、ファンの方はとても心配しているでしょうが、エンドロールの「生きなくちゃ」はこの映画のテーマでもあり、いいラストでした
(6月30日 MOVIX京都にて鑑賞)
共感ありがとうございます。
エンディング曲
とても良かったです。映画にとても合っていましたね。
「リトルグリーンモンスター」
あまり知らなかったんです。美しい歌声ですね。