「喜怒哀楽そして無。長谷川博己の演技がとにかく素晴らしい」はい、泳げません 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
喜怒哀楽そして無。長谷川博己の演技がとにかく素晴らしい
2022年映画館鑑賞26作品目
6月26日(日)イオンシネマ石巻
20時以降の上映だったので1300円
原作未読
監督と脚本は『となり町戦争』の渡辺謙作
カナヅチをテーマにした映画はありそうでなかなかない
海外でもなかろう
韓国は国民の大多数がカナヅチらしい
学校で水泳を習わないからだ
運動神経は良い方でない自分でさえいまいち不恰好だが一応泳げる
悲惨な沈没事故をきっかけに水泳教育に熱を入れた日本だからこそ成立する話だと思う
泳げない大学の先生がスイミングスクールに通い泳げるようになるコメディーだと思ったら大間違い
ハートフルコメディーともまた違う
全編通したら悲しい過去を乗り越える感動ドラマ
大学の先生はカナヅチゆえに川で溺れた息子を助けることができず死なせた過去がある
川で流され岩に頭をぶつけたこともありその悲劇の部分の記憶がない
予告編と違うじゃないかという意見はあるだろう
その点で思い出されるのは『屍人荘の殺人』だがあれは酷かった
それに比べるとどうってことはない
だいたいにしてポスターを見たらそれらしいことが書いているじゃないか
大泉洋佐藤二朗ムロツヨシふせえりが登場するなら騙されたと嘆くのもわかるが
始めあたりのコメディー要素は落語の枕みたいなものだろう
枕はおちゃらけだけど本題に入ったら笑いの要素がほぼない人情噺みたいな
謎の低評価なのが残念
何処の馬の骨かもわからない他人のレビューなど参考にすることはまずないが
興行的には大コケらしくそれは綾瀬はるかのせいだと主張する某四流メディアの老害ライターがいるようだが全くつまらない記事だ
映画鑑賞をしていないことが見え見えでこれでギャラが貰えるなら世の中ちゃんちゃらおかしい
低視聴率の鈴木先生は再評価されたがこの作品も動画配信などできっと再評価されるだろう
スイミングスクールの先生は23歳のときの交通事故で骨盤を骨折するほどの重傷を負った影響で車が怖くて外を歩くのもままならない
傘を盾代わりにしておっかなびっくり怪しげに歩いている
いくらなんでもそんなやつはいないと思うがあるあるじゃないのでまあ良かろう
あと電話のやり取りで画面が二つになるシーン好き
大学で哲学について教鞭を取る大学の先生で全く泳げなかった小鳥遊雄司に長谷川博己
スイミングスクールで小鳥遊を指導するコーチ薄原静香に綾瀬はるか
小鳥遊が務める大学で心理学を担当する鴨下教授に小林薫
小鳥遊の恋人でシングルマザーの奈美恵に阿部純子
高梨の前妻で関西弁の美弥子
水泳教室の生徒・笹木ひばりに伊佐山ひろ子
水泳教室の生徒・葦野敦子に広岡由里子
水泳教室の生徒・橘優子に占部房子
水泳教室の生徒・英舞に上原奈美
前世紀の昔ならともかく伊佐山さんや広岡さんの水着姿は貴重
バッシングの占部もずいぶんおばさんになったけど熟女好きとしてはむしろ今の方が良い
元スターダストの上原奈美とは別人でぽっちゃりの方は東京乾電池