「ラスト40分は津波。」ビリーバーズ CBさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト40分は津波。
AVを見知らぬ人たちと観ているのは、なんだかなあ、と極めて居心地の悪い 80分。しかし残り40分は突然、映画です。
原作マンガは、オウム真理教の事件を下地にして、ピープルズ・テンプル集団自殺事件をもとにしたと聞く。"何も起こらない島" から "あっという間の出来事が巻き起こる島" への変貌は、極端がために、非常にマンガらしく映画らしくて最高でした。
カルト、怖っ!
"外界と切り離された島" という設定は、実はそのままカルト教団の内側を示しているのでしょうね。信じ切っていることって、所詮こんなものなんだよ、こんな詭弁に惑わされちゃってるんだよ、気づいてくれというメッセージなんだと思いました。素晴らしい。
おまけ1
オープニングカットがドローンでのワンカットだとしたら、お見事でした。
おまけ2
自分も「アルプススタンドのはじの方」で城定監督を知った口なので、「愛なのに」そして本作と、ようやく監督が元いた場所での映画も観た、という感じです。今後もいろんな映画を撮ってほしい!
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琥珀糖さんのコメント
2024年3月7日
コメントそして共感ありがとうございます。
凛々しいなんて、
褒めすぎですよ、嬉しいですが。
全くこの映画の宣伝とか聞いた事がありませんでした。
本当にビックリでした。
CBさんが書いてらっしゃる、
“外界と切り離された島“
実はそのままカルト教団の内側を示している。
この言葉はドキッとしました。
狭い世界に入り込んで、広い世界に目が向かないのが、
盲信・妄信なのかも知れませんね。