劇場公開日 2023年12月8日

  • 予告編を見る

「便宜上のフルスコア。見る方をある程度絞りそう。」ウォンカとチョコレート工場のはじまり yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0便宜上のフルスコア。見る方をある程度絞りそう。

2023年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年410本目(合計1,060本目/今月(2023年12月度)11本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 ※ このあと、「悪徳令嬢~」を見て帰りましたが、アニメ作品には基本的にレビューしないので(憲法論的な論点があるものは除く)飛ばします。

 こちらの作品なのですが、まず「字幕で見るか吹き替え版でみるか」で割れそうなきがします。字幕で見る場合、字幕の日本語が妙に読みづらく(元の英文も変なことをいっていそう)わかる方も少ないのかも…といったところです(いきなり母音子音論を始めたりしてもわからない)。吹き替え版の字幕は…そうですね。義務教育を終えた中学3年生~高校1年程度の国語力といったところでしょうか。

 ストーリーとしては「何かたくらんでいる人々がいる町で、夢見ることが禁止されているところにチョコレート工場を作る?」という趣旨のお話。ストーリーとしてはお子さんが見ることも想定されているのかかなりわかりやすく進むのが良かったです(ただし、字幕版でみると字幕がやはり難しい点があるのは否定できない)。

 かつこの映画が混乱させるのは、普通のアニメかな?と思わせつつ、インド映画ではないですが、突然踊ったり歌ったりのミュージカル映画である点であることにより、その部分にギャグ的な要素や(字幕版だと)突然英文法の話をしたりとあっちこっち「分野が飛びすぎ」て理解がしづらいのは確かかなというところです。

 家族で見に行かれる場合、吹き替え版をお勧めといったところでしょうか(少なくとも小学生の子の漢字のレベルでは追いつけないです)。また、エンディングロールが妙に長いのですが、それも「おまけ」扱いで、最初に「おまけがあるから席を立たないで」と(字幕版では)出ますが、そのおまけもそこそこ長いので(換言すれば、最後まで映画として見せようというのは感じられる)「おまけがあるといいつつ形式的なもの」ではなかった点は明確によかったです。

 先にも述べたようにミュージカル映画であるため、「映画の放映媒体それ自体」だけを考えれば、劇団四季さんや宝塚さんなど向きなのかな…と思ったところもいくつかはあります(もちろん、映画館でないとできないようなフィルムを使ったトリック等も見られる)。要は「インド映画等でもないのに半々に出してくるとちょっと混乱度合いが高くなるかな、そのうえに字幕版を選ぶと字幕が妙にマニアックな日本語が出てきてさらに厳しい」というところです。

 ただ、ミュージカル映画(や、ミュージカル要素ありの映画)自体、日本ではあまり触れられないだけで(ラ・ボエーム等は除く)普通にあるものなので、今年の残りや来年(2024年)はもっと増えていくのかもしれません。こうしたことまでも考えて「お子さんが見てもわかるようにストーリー自体の把握は容易」ということまで考えて減点なしの扱いにしています。

yukispica