「チョコの味は、幸せの味」ウォンカとチョコレート工場のはじまり bionさんの映画レビュー(感想・評価)
チョコの味は、幸せの味
美術と歌だけでも大満足なのに、毒っ気のある物語に笑い、最後は幸せに包まれる。年末にピッタリの作品でしょ、これは。
シャラメ王子が登場するやいなや、周りからため息が聞こえてくる。わかる、わかる。自分も気がついたら、王子に見惚れていたもの。
歌も上手い。少女役のケイラ・レーンと歌い上げる『For a Moment』。夜景の美しさと夢見る2人の気持ちが伝わってきて、心が洗われる。
脇も豪華だよね、悪徳宿屋の女将は、オリヴィア・コールマン。この人、目の演技でキャラクターの心の声を代弁しちゃうからすごい。憎めなさそうで、根は極悪人。そんな悪役にきっちり仕上がってます。
あとは誰もが知っている。ミスタービーン。この人に懺悔なんかできない。みるだけで、笑っちゃうよ。
極彩色で彩られたウィリー・ウォンカの世界をIMAXスクリーンで見ると圧倒される。この美術セットをUSJで再現してくれないかなぁ。雪男の変身セットも。
チョコの味は、と聞かれたら、「幸せ」と答えたくなる。そんな作品でございます。
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