「隠し味の表現がファンタジーで素敵、そして相変わらずヒューグラントが面白い」ウォンカとチョコレート工場のはじまり Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
隠し味の表現がファンタジーで素敵、そして相変わらずヒューグラントが面白い
公開日に鑑賞。
予告の段階で、ウィリーウォンカの若い時の話にしてはちと雰囲気が違いすぎないか?とは思った。
ジョニーデップならではの魔法使いっぽいちょっと怖そうなオーラは1mmもなく、ただのどっかの服のモデルやってそうな爽やかなイケメンお兄ちゃんである。
新しいキャラとしての監督の狙いもあったかもしれんがなぜかそのせいでちょっと学園祭っぽい感じが。。
だって全然魔法使えなさそうな雰囲気であった。
肝心の話はまぁまぁ面白かった。
やたらめったらすぐ歌って踊り出すのでこざかしい部分はあるが、キャラが濃い人達ばかりで終始飽きない。
ミスタービーンの人やヒューグラントはちょっと喋るだけで面白いのでズルい。
宿主のスクラビット役の女優さん、どっかで観たことあると思ったらエンパイアオブライトの人だったか。
あぁいう意地悪なおばさん、イギリスの田舎町に実際にいるから演技がすごく上手い。
魔法で作られたチョコをみんな美味しそうに頬張るもんだから、なんてたってチョコが食べたくなる。
小さなスーツケースの中の小さなチョコレート工場は可愛くて夢があるからミニチュア好きの人も楽しめる。
かけられる魔法も夢があり、一つ一つの原材料の言い回しも詩的でファンタジーで素敵だった。
silver lining、好きな言葉です。
映画につっこんではいけない部分としては、魔法で何でもかんでもお店作ったり工場作ったりできちゃうくせに
悪い3人組にチョコレートの刑させられそうになった時に何故抵抗せずすんなり自ら良い子に歩いて行ってるんだ(笑)
映画の山場を見せたいのは分かるんだが、2人がスタスタとおとなしく中に入って歩いて行った時は、撮影の現場が予想できてしまって冷めてしまった。
とにかくチョコが食べたくなる、そんな映画である。
どんな逆境にあっても夢は諦めちゃいけないね。
1がまた観たくなったのでもう一回観直してみよう。
映画とは関係ないかもしれんが、路上のフラミンゴの群れに足止めされてた悪役の人が周りにフラミンゴがいるにも関わらず、痺れを切らして思い切って車を発車させるシーンがあったが、
日本なんかハトの群れに突っ込んで1匹轢いただけで実名報道逮捕するくらいだからこんなシーンなんか作ったら非難がありそうだ、とは思った。
外国はそんなことまで考えてないからこのままOKして通っただろうから日本がやり過ぎなんだろうなぁとは個人的に思った。