「メリーポピンズのような伝統的なファンタジー&ミュージカル映画」ウォンカとチョコレート工場のはじまり カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
メリーポピンズのような伝統的なファンタジー&ミュージカル映画
全く前知識なく鑑賞したのでトンチンカンな事を言っているとしたら非常に申し訳ないが、ウィリー・ウォンカってティム・バートン版では父親が歯医者だったと思うけど、本作では貧しい母子家庭となっており、こっちの方が原作に近く、世の人がイメージしている本来のお話で、それぞれ全く関係の無い作品という事だろうか。
自分としてはティム・バートン版の子供嫌いで人見知りで意地悪で身勝手なウォンカに魅力を感じており、作品自体もほんの少し気持ちが悪かったり、不気味(知らない濃い顔のおじさんが演じる集団のウンパルンパとかリスとか大掛かりな歯列矯正器具とか)だったりといった世界観を期待したのだが、毒が一切なく極めて真っ当なミュージカル映画だったので肩透かしを食らった。
ストーリーはウォンカがパリに降り立ってから工場を造るまでのほんの一部をを切り取っただけなので、自分が知りたかったマジックや世界中の珍しい原材料などどうやって手に入れたかなどは語られない。
一方、子供の頃にNHKで観ていたBBCの子供向けドラマを思い出させるような癖がなく、子供から大人まで楽しめる品の良いミュージカルなのでそれはそれで見応えは十分にあり、ぜひ家族で観に行って欲しい作品だと思った。
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