「レトロちっくスリラー」ドント・ウォーリー・ダーリン とりすけさんの映画レビュー(感想・評価)
レトロちっくスリラー
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フローレンスピューは面白い魅力を持っていると思う。この作品は彼女が主演じゃなければ滑稽なB級スリラーになっていたかもしれない。
監督のオリヴィアワイルドがインタビューで、この作品はスリラーで古典的なハリウッド映画にしたいと思ってたと話していた。
エイドリアンライン映画や、マトリックス、トルゥーマンショーに影響を受けているとも。
つまり、ぱっと見は刺激的でおもしろそーな映画だが、その実、普遍的なテーマがあり万人受けするような映画という所か。
このどんとこいダーリンは、主人公が完璧に見えるがどこか奇妙な街ビクトリーでの暮らしに違和感を察知するも逆に周りに異常者として扱われるようになってしまう。
しかし謎が解き明かされると、実はこのビクトリーは仮想世界でなんと旦那が現実世界で主人公を眠らせ監禁している。
その理由も…妻がいつも忙しそうで構ってくれないからビクトリーに閉じこめちゃった。なんていうドイヒーさ。
まあ普遍的…古典的かもしれない。理由としては。
でもそらピューもブチギレて現実に帰りたくなるわ。
(こういう男に虐げられてたまるかっつーの!という役が実に合っている。)
でも監督自ら演じる女性は、自ら望んで仮想世界に留まっているというし。
単純にビクトリー=ダークサイドというわけでもない。
悪役がボヤけているように見えるのも、何が正しいかは誰にとってもそれぞれ違うという表れか。
余談。
ところどころサブリミナル映像入れてるようだったけど、不気味さはピューのレトロな着飾りで充分だったよ。
てかハリースタイルズは爽やか過ぎて黒幕だって分かっても気持ち悪さが無かった。逆にスゲー。
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