「For men」ドント・ウォーリー・ダーリン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
For men
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ビクトリー計画と銘打ってつくられた砂漠の中の小さな町で優雅に暮らす家族達の話。
毎朝夫達はマイカーに乗って砂漠の向こうへご出勤。
夫達がどんな仕事をしているかは知らないし、聞いてもいけないけれど、毎日の様にパーティー三昧で暮らす選ばれた夫婦と子供達という中で、飛行機の墜落を目撃したアリスが助けなきゃ!と立ち入り禁止区域に侵入して…。
幸せな暮らしの中でタブーとされることに触れようとするマーガレットの姿は気が触れている様にみえるけど、少しの情報を持つことで、異常な振る舞いをしているのはどちらなのかと見え方が変わるのは面白い。
その果てにあるものは、色々と想像を及ばせるとみえてくる何の為に?があるけれど、それを考えた時に、違う選択をする人も当然いる訳で、それがバニーであり、アリスの主張は超々アメリカ人らしいなと。
使命は別として、8分間を繰り返す某作品みたいな境遇なら、それこそここはユートピアだけど、どうもこの作品の特にアリス界隈のそれは確かに…。
平和な天国は退屈と向き合う地獄という見方も真だと思うしね。
子供をそう出来るなら他の住人もNPCにして、共同体にしなければ良いのにと思ったのは自分だけですかね…なんてことも含めて色々考えさせられたし、それの目的が少なくとも主人公界隈ではクソ過ぎて、期待を膨らませ過ぎた自分には物足りなかった。
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