「期待度○鑑賞後の満足度✕ あの素晴らしい吸血鬼小説がフツーのB級吸血鬼映画に堕してしまった。ジェームス・ワン製作でも2時間の枠に納めるのは無理だったか。」セイラムズ・ロット(原題) モーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○鑑賞後の満足度✕ あの素晴らしい吸血鬼小説がフツーのB級吸血鬼映画に堕してしまった。ジェームス・ワン製作でも2時間の枠に納めるのは無理だったか。
①今年(2026年)最初に観た映画が吸血鬼映画というのは(本当は『Sinners』を観る積もりだった)、今年が自分にとってどういう年になるか予想しているようで空恐ろしいわ。
”じゃあ、観なけりゃよいのに“だけども、実は吸血鬼ものは大好きなジャンルでして、しかもスティーブン・キングの原作『呪われた町』は本当に恐い吸血鬼小説であり、私が読んだ吸血鬼小説のなかではベストだと思っている(ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』よりも)ので、誘惑に抗えなかった。
原作『呪われた町』は、吸血鬼小説の王道をなぞりながらも、一つの町(コミュニティ)がやってきた吸血鬼によって徐々に崩壊していく様が実に丹念に描かれていて本当に恐い(ついでに○○○○が○○○になってしまうというおまけ付きでしょ最初に読んだときは本当に衝撃的だった)。
②まさに一つの町が段々呪われていく様を丹念に描いているので上下2巻の長篇になっているわけで、それを2時間強の映画に納めるのは土台無理だったのだろう。
スティーブン・キングの長篇作品が殆んど映画ではなくTVシリーズになっているのもそれが大きいのだと思う。
ということで、本作もフツーの吸血鬼映画になってしまっていてつまらない。
1979年製作のトビー・フーパー監督のTV映画版の二番煎じみたいな部分が多いのと、町が徐々に蝕まれていく様が全く描かれていない(登場人物の台詞で語られるだけ)ので恐怖感が盛り上がらない。
吸血鬼達が昼間の間寝ているのがドライブインシアターというのと、ヒロインのおっ母さんが原作とは全く違うキャラになっているのが目新しかったくらい。
肝心の吸血鬼の親玉も、急に現れて噛みつくというお化け屋敷的な驚かせ方ばかりなうえ、大して強くないので少しも恐くない。
口直しが欲しい~!(新鮮な生き血ではなく…)
