「文学的であり詩的な作品。遠い日の思い出は淡く切ない…。」帰らない日曜日 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
文学的であり詩的な作品。遠い日の思い出は淡く切ない…。
小説が原作ということで、文学的であり、詩的な作品と言える。
孤児院で育った女性が、メイドとなり、小説家として自立していく。
秘められた恋の思い出は淡く切ない。あまり描かれてはいないが、彼女はその思い出を振り払うように、そして追い求めるかのように、小説を書き続けたのかもしれない。
夢の中を彷徨うような描き方でもあり、多少、イメージにかたよりすぎている感もある。登場人物は少なく、人物の背景も描かれず、断片的に記憶をつなぎ合わせたような構成になる。
見ごたえよりも、感覚で観る映画かもしれない。
ぜひ、劇場でお確かめください。
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