「令和のヤンキー映画」Gメン かおるさんの映画レビュー(感想・評価)
令和のヤンキー映画
熱くて下品で爽快なヤンキー映画!でもよくあるヤンキー映画ではなく、不思議と新しさや品がある作品。争いを無くすことをゴールにしていたり、ホモソーシャル(有害さを孕んだ男性同士の繋がり)やミソジニー(女性蔑視)やホモフォビア(同性愛蔑視)などをきちんと敵として描いており、そこが品や新しさ、爽やかさにも繋がっている。普段ヤンキー映画を観ない方や、ヤンキー映画の古さが苦手な方に案外おすすめかもしれない。
アクションシーンも見応えがあり、それ目当てに行っても十分楽しめる。とにかくアクションシーンの数が多いがあちこちに飽きない工夫が凝らされており、スタイルや戦法がくるくる変わる派手なアクションシーンは観る価値あり。
キャラクターの構成も良い。特に瀬名と薫と瞳のキャラクターが良くて、キャラ萌えしたいタイプの人にもおすすめ。とにかく皆魅力的で、味方サイドのキャラクターは映画を観終わった後皆好きになっていると思う。一部原作と変更されているキャラクターもいるが、変更具合が絶妙で映画映えしている。
原作から読んでいたので、あの話数を2時間におさめることに不安があったが、よくまとまっているしまとめたが故のテンポの速さも返ってクセになる。
2時間とにかく楽しくて、「次はなにがくる?」とワクワクさせ続けてくれる映画だった。
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