「青春！恋愛！コメディ！あとはひたすらアクション！」Gメン　まるポテトさんの映画レビュー（感想・評価）

　原作の流れに結構忠実な部分が多くて驚きました。映画としてまとめようとすると改悪してしまうことも多いと思いますがそれが全く感じない。アドリブなどコメディなシーンが多い中、実写によくある痛々しさがなく素直に笑うことができました。

　キャラもかなり寄せてあり主演の岸優太はそのまま勝太だし矢本悠馬が演じた肝田はこんな漫画のキャラの実写がこの精度で可能なんだと感動。それから森本慎太郎の梅田は本当に見た目が漫画のままでしたね。薙に関しては原作とは違いましたが大切なシーンに説得力のある演技をしっかりとされていました。

　特に実写化されて良かったと感じるのがやっぱりアクションシーン。本当に喧嘩をする場面が多いのでそれぞれのキャラにあった戦い方をしているのがよく分かり、後半になるとこのキャラはこの動きする！と予想できる程度にははっきりとそれぞれの特性が出ていました。特に瀬名を演じた竜星涼は常人離れした長い脚を使ったアクションシーンが多くてとても見応えがありこれも実写ならではという感じでした。

　高校生の喧嘩というのは漫画で見るといいのですが現実で再現しようとすると物足りなく感じてしまうことも。しかしここは平均年齢30歳ということもありそれぞれの役者に凄みや緊張感があって説得力がありました。それでも全力でバカなことをしたりくだらない話をしたりそれを全力で楽しむ空気が映画全体を通して伝わってきて高校生の青春という感じでなんだか懐かしい。この映画を見た人はきっと色々な感情に振り回されてしまうだろうと思います。ぜひそれを皆様にも劇場で味わってほしい！！

今年の夏イチオシの映画です！