苦い涙のレビュー・感想・評価
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泣くな❣️
新しいので、
俳優も今風でやはりイケメン。
娘ガビ可愛い服装等から真面目な子っぽい。
美人大女優シドニー、ラスト辺りタクシーで
アミールに指示していたのは、
ピエールから断らせなさい、ということかな。
人間って物凄く欲しいモノがあるとき、
無理してでも自分から拒否した方が
優越感に近い感情が湧いて
さっきまでしんどかった心が楽になるのだろうか?
涙はこぼれていたけれど。
オリジナルより本作リメイクの方がわかりやすかったように感じた。
ただあの生真面目なガビの父ちゃんが、
このオッさんというのがなぁ、
見た目だけでなく
アミールのポスターはりまくり、
アミール不在で当たり散らす❗️
かなり問題なオヤジだった。
ガビ、まっすぐ生きてくれ。
鼻から牛乳
そんなシーンは今作には一つもないのだが、自分が知っている元ネタが嘉門達夫だったもので、そこから、『トッカータとフーガニ短調』 (バッハ)→ザ・ウォーカー・ブラザーズ/孤独の太陽In My Room という流れに落ち着いた劇判である そこからの派生で宇宙戦艦ヤマト白色彗星のテーマのパイプオルガンまで行着いたことは蛇足(苦笑
フランス映画らしい皮肉とウィットに富んだ作品という括りで良いのだと思うのだが、現代の重層的作調よりも薄さが垣間見れてしまう内容である というのもリメイク作品と言うことなので致し方ない部分も甘受せざるを得ないストーリーである
主人公の監督の自宅から略出ていかないロケーションの撮影である このことから演劇用に設えているのではないかと思うコンセプトなのでは?
そもそも映画監督という職業のキャリアステップ自体、さっぱり想像出来ない、或る意味偶然の賜物のような地位に鎮座している男の、だからこそのエゴイズム溢れる印象に仕上がった作風である
才能、努力、タイミング、その全てを掠め取った者のみが得られる称号としての"映画監督"なのだが、しかしそれ故の犠牲を埋め合わすかのような愛情 それは愛という名の肉欲かも知れないし、神に近づく敬意かもしれない 兎に角、ジューサーミキサーに全部ぶち込んで混合する"スムージー"のような理念に取憑かれた、太っただらしない男の生き様をアイロニーたっぷりに描いてみせた作品と言うことで良いのでないだろうか・・・
"愛"という幻想を、欲望や敬服、自尊心や卑下、そして勝手な妄想と拠所と、人はホントに自分勝手に構築し、そしてそれを具現化可能な社会的地位に創られた舞台なのだろうと、ゲンナリする現実を描いた完成形である
奴隷のように扱った助手に唾を吐きかけられても、でもまるで中東の彫りの深いハンサムな男に完成された芸術美に魅せられるラストシーンも又、情けない羞恥たっぷりに切り取った作風に、外連味込みの毒々しさを感じた意欲作と心を抉られたのである
見ていられません
観ていてしんどいわぁ、もお😫
男も女も正気を失うほどの恋に落ちると
とんでもないです😫
いやまぁ気持ちは分からんくもないが
失恋して落ち込んでたおっさんが
若い美少年にまた簡単に恋に落ちるが
まぁみっともない😫
40歳のおっさんピーター、23歳の若造に
振り回されっぱなし
執着して、嫉妬深く、干渉しまくる。
よく言えばピュアかもしれんが、激しく重い。
鬱陶しい。メンヘラじじいなんて見るに耐えられん💦
年上ならば、ドーンと構えておけよ。
遊びくらい見て見ぬふりしなさいよ。
「愛してるって言ってくれない🥲」って
あぁもう…。
.
.
誕生日を祝いに来てくれた実母と娘、親友に
八つ当たりし、物を壊し酷い暴言を吐く。
見てられません🤣
きっとまた繰り返すんだろうな
限られた登場人物で話が進む室内劇。
地位も名誉もある主人公が、実はそれぞれの登場人物に転がされている自己愛の塊であるという滑稽さ。それを個性的な登場人物と、舞台設定等の妙で際立出せている。
上手くオチはついて幕を閉じるのだが、この主人公は翌日からまた同じことを繰り返すのだろうなと思ってしまう。
登場人物に持たせた属性、象徴するものを明確にした事がとても良かったと思う。
スイスで暮らす著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノ...
スイスで暮らす著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)。
著名ではあるが、ここんところはややスランプ気味で、新作を思うように撮れていない。
無口で従順な助手のカール(ステファン・クレポン)が見の回りの世話をしているが、カールにはこれといった感情を抱いていない。
さてある日、元妻で親友の大女優シドニー(イザベル・アジャーニ)がピーターのもとを訪れる。
連れてきたのはトルコ系の青年アミール(ハリル・ガルビア)。
一目でアミールに恋したピーターは、彼をスクリーンデビューさせるといって同居させ、物狂いの恋の日々となるが、数か月するとアミールはピーターのことなど尻の毛ほども気にしない・・・
といった物語で、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの戯曲をフランソワ・オゾンが監督したもの。
ファスビンダー戯曲の映画化といえば、初期に『焼け石に水』を監督したオゾン。
あの作品は、演劇臭が強くて、内容的にもさほど面白くなかった(いま観ると違った印象かも)。
なので、本作もそれほど期待していなかった。
特に主演のドゥニ・メノーシェには、コワイおっさんというイメージしかなったので、観る前は戦々恐々。
ま、そんな強面のおっさんが恋に狂ってしまうさまが面白いのだが、それ以上のところには誘ってくれない。
アミールに去られて、別の男性に言い寄るもしっぺ返し・・・というのは定石的で、面白いのは、ピーターの母親と先妻の娘とシドニーが、ピーターの誕生祝に駆けつける一幕の混乱ぶりで、ここは女優陣の頑張りがあったゆえかしらん。
それほど期待していなかったのでそれなりに面白かったのですが、全体的には平凡かな。
意外と舞台劇臭がないのはよかったです。
オゾンのファスビンダーへのリスペクトぶりはわかりますが。
笑っていいやつなんだよね?
ファスビンダーといえば、え?マイケル・ファスベンダー?ってなるひとなので、ペトラフォンカントの苦い涙は当然知りません。
フランソワオゾンだからみた、という人の感想です。
高名らしいピーターフォンカントという映画監督が、美青年にメロメロになっておかしくなった?という悲喜劇なんだと思います。
尺も短く、見やすくはある。
アミールは確かに美しいので、ピーターが夢中になるのはわからなくないけど、アミールにいいように扱われるおじさんが情けなくって、これ、笑っていいの?笑うけどさぁ…という、困惑があったです。
カールがピーターに唾をビシャッとぶっかけたのは痛快だった。
そして、ピーター40歳の設定なんだって。え?あたしと同世代?50はいってると思った…
ジントニック作る時に、プシューってやってたポットみたいなん、あれはなんなのかな?
恋で人は幸せになり、愛することで苦しみを覚えていく
恋に堕ちる過程を見ていると人は滑稽で哀しい生き物だなあとしみじみ思ってしまいます。
美少年に一目惚れする映画監督、金と名声はあるけど若さと美貌はない、そんなオジサンが若い青年に恋をする。
人は自分はないものを相手に求めてしまうけど、バランスの差がありすぎるとどこかでぼたんのボタンの掛け違いみたいな狂いが生じてしまうものなんだなあと。
自由奔放に振る舞う青年の態度に苦しむおじさんの姿は見ていて可哀想というか哀れみを感じてしまうのですが。
おじさんも今まで恋愛をしてきたのではと思ってしまうのです。
自分は、こんなに愛しているんだと、だから愛してくれと相手に見返りを求めるのは人間なら当然と思ってしまうのですが、若い恋人はそれに対して束縛しない。
フィフティフィフティ、同等の関係でいたいというのは自分が愛されていることを分かっているから、でも、これって今のうちと観ている側は思ってしまうのです。
愛も恋も永遠ではない、でも恋に堕ちた最初は、それが分からないというか、見ないふりをしているんだと思います。
青年は誰とでも寝て恋愛をすることに恋人かがいても罪悪感など感じない、そういう生活を送ってきたから仕方ないと思いますが。
かたや監督は、そういう恋愛を受け入れられない性分なのが見ていて辛いのです。
この映画は元ネタは女性同士の話を今回、現代でゲイに置き換えたらしいですが、多分女性ならもっと残酷な内容ではと思ってしまいます。
秘書のカールが最期まで無言の演技なのはびっくりしました。
最期、監督が彼に謝り、もしかして彼を恋人にしようとしているなんて思ったのですが。
いくら秘書とはいえ、干拓の態度はちょっとひどすぎないと思っていたので
「ああ、やっぱり」
というラストシーンです。
最期にシドニー、彼女の台詞、「優しくしてあげた」という台詞には。
ああ、二度とこの男二人は会う琴はないんだなと、ちょっと切ない気持ちになってしまいました。
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