「スペイン・カタルーニャ地方の桃農園。 親子三世代の大家族で桃以外の...」太陽と桃の歌 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
スペイン・カタルーニャ地方の桃農園。 親子三世代の大家族で桃以外の...
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スペイン・カタルーニャ地方の桃農園。
親子三世代の大家族で桃以外の作物を育てている。
ある夏の終わり、若い地主から、土地を明け渡すように言われる。
先代の地主とは、永代に貸し付けを受けられるよう約束したのだが、口約束で契約書がない。
若い地主は、「農園を更地にしてソーラーパネルを敷き詰める、農家のみなは管理人として、そのままこの土地に残ってよい」という・・。
という物語。
桃農家も三世代に渡るので考え方がそれぞれ異なる。
一家の中心、中年の長男は農家として続けたい、続けられなくても今夏限りの収穫はしっかりやりたいと張り切る。
彼の息子、長男の学生もその思いは強いが、一家の中心の父は、息子には学をつけてほしいと願っている。
一家の中心の長男の妹夫妻は、どちらかというとソーラーパネル派だ。
だからといって無理強いまではしない。
これら農家と起業家の対立を背景に、大家族の世代間差も多く盛り込まれているが、それぞれのエピソードが短いこともあり、なかなか登場人物ひとりひとりに集中できず、やや散漫な印象が残りました。
祖父と孫娘の関係に『木靴の樹』を思い出したり、ラスト、ショベルカーで桃樹が倒されるショットなど心に残るショットもありましたが、少し食い足りない感じでした。
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