「生と死の狭間でお互いないものを求めて飢えているもの同士の結末」僕の名前はルシアン yamazakiさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死の狭間でお互いないものを求めて飢えているもの同士の結末
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生と死の狭間の間で、お互いの無いものを求めて飢えているもの同士の結末。
そこから、ラストの家族の1人が動かぬ人になって、埋まった家族の有様というか。
ヌードについても意味があるんじゃないかと色々と考えたのですが、いまだ結論は出ません。
また、大鶴義丹さん演じる刑事の食べるシーン、ケチャップの描写。血液。
監督がこの作品を通して何を顕そうとしていたのか、私がうまく受信できたか不安ですが、ただ色々と現代人にとっては、この「LOVE」の形は、複雑で繊細なものなんだと、考えにふけっています。
とかく、人間の欲求の根本にあるものが満たされたり、満たされなかったりする世界は蔓延していることをまざまざと見た気がしました。
私事ですが、こうして生きていく中で今年になって知り合った俳優さんが若くして亡くなったニュースがあったりして、より身近に生と死の狭間を感じる機会になったこともあって、映画は鮮烈でございました。
映像作りそのものは、どこか街の香りも漂ってきそうな色作り等、没入して見ることができ、エンディングの曲で、急に現実に引き戻されたような感覚を感じました。
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