マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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エンディングがベストマッチ!!
ガリレオを観に行った際の予告で、タイトルに惹かれて観に行きました。
結論から言うと、ものすごく良い作品です。
キャストの方々の演技がとても上手だし、話も面白いし、なによりもタイトルが本当に秀逸でオシャレだと思います。
最後の手紙の内容は原作同様明かされませんが、エンディングの『生きのばし』がそのヒントになってるのではと勝手に思っています。
ここまで作品とマッチしたエンディングを選んでいる時点で、原作へのリスペクトや作品への愛を感じます。
本当に見てよかったです。
骨壷の使い方
火の玉と化したシイノの疾走感がヤバい。そのシイノをいなしながらクールダウンさせる釣り人マキオ。マキオとシイノのアンバランス感が醸し出すオフビートなリズムに思わず笑ってしまう。
自殺した親友マリコの骨壷を強奪して、マリコと語り合うために旅に出る。このシーンを予告で目にした時、絶対見るべき作品の予感がしたんだけど、正解。
永野芽郁のヤサグレ感といい、男に対する啖呵の切れ味といい、役作りが完璧。気だるそうにタバコを吸う顔とか、クソ上司への態度とか、嘘泣きの様子とか、笑っちゃうくらい自然。
昨日鑑賞した『それがいる森』で、邦画の未来が心配になったが、そんな杞憂を吹き飛ばす仕上がりでございました。
骨壷の使い方もすばらしい。
追記
原作を読んでみた。原作の世界観が損なわれずに映像化されている。タナダユキ監督はいい仕事したね。
ワイルド永野芽郁
ブラック芽郁さん(笑)
生きのばし
普段はなかなか公開日の朝に映画を観ることは無いんですが、面白いくらい目覚めが良かったので勢いそのままに鑑賞。
85分という短さに負けることなく、簡潔に物語をまとめ、起承転結もしっかりしていた良作でした。
内容をざっくり解釈すると父親に近親相姦、虐待を受けた過去のあるマリコ、そんなマリコがとある日自殺してしまった。そんなマリコの遺骨と共に思い出の地を巡る異色ロードムービーでした。
シイノトモヨのキャラクター像はとにかく荒ぶっていて、真っ直ぐにしか物事を見れない不器用さが漂っていました。そんな彼女が唯一信頼をおける相手・マリコの良く言えばピュア、悪く言えば面倒くさい性格と相反していたり、どことなく近い関係性なのも設定上とても良かったです。永野芽郁さんと奈緒さんの熱演が光っていました。そして両者の中学生時代を演じたお二人もお見事としか言いようがない演技でした。マリコとトモヨをそのまま小さくした感じが滲み出ていて思わずにんまり。
窪田正孝さん演じるマキオの胡散臭いながら実は見返りを求めない優しさがある人が作品に絶妙なスパイスを加えてくれていました。場面ごとに言ってくれる"大丈夫"が嘘くさくなく自然と出てきた言葉として、とても良いワードだなと思いました。終盤まで保ち続けた緩い雰囲気も素晴らしい。
残されたものとしての見方ではなく、生きているものとしてどう生きるか?という問いを投げかけられている感じでした。自殺してしまったその人の分も背負って。という考えではなく、その人に会うために生きるという価値観にとても共感できました。
思っていたほどのインパクトが無かったのは残念でしたが、テンポ良く進む物語はとても良いです。終盤の弁当を食べるシーンは食べるものが映ってないのに美味しそうに見えたのが最高でした。
鑑賞日 9/30
鑑賞時間 9:00〜10:35
座席 L-6
原作より解釈が明確になったラスト。
唯一の親友だったマリコの遺骨と共に
シイノが叶えようとするささやかな2人の夢。
面倒臭いと感じながらも
惰性や諦めの存在しない友情。
遺骨を盗もうとまで覚悟させる友情。
個人的には2人の関係が破綻しないまま迎えた
マリコの最期はある意味幸せだったのでは?
原作ではもう少し曖昧だったラスト。
映画版では少し具体的になり、
それにより解釈が180度変わりました。
シイノのその後の人生すら左右する
とても重要な事実。
それはマリコの死が自殺か事故か?
明確な理由は描かれませんが
遺書のような内容ならあの笑顔はない。
勝手な解釈で劇場版のラストも支持します。
それでも生きていく‼️❓じゃねえ‼️生きさせていただきます‼️❓
私事ですが、鬱で入院してる時、半分青いを観てました、朝ドラを全部観たのはこれだけです、永野芽郁は命の恩人と、過言ではありません。
奈緒も半分青いで永野芽郁の親友でした、偶然ではないのでしょう、役回りはテレコだと感じました、でも、これはこれでハマる、そう感じました。
何故かわからないけど、最初から最後まで慟哭してました、意味なく泣いたのは初めてです。
意味がなさそうな行動の数々ですが、当事者には意味があるんだと思いました、それが苦しくても生きれる、そんなことだと。
なんだか、レビュー書いてると泣けてきます。
友情も掛け値無しだし、親切にしてくれる気持ちも掛け値無しです。
命懸けで生きてる人だけができることであり、気持ちなんだと思います。
なんのために生きているのか、悩んでいる人は、是非。
生きるのが苦しい人も、もちろん是非。
誰かのために、生きよう、そうゆう人がいると良いですね。
確かにブロークンしてる
最初から最後まで違和感しかない
キャストも永野芽郁と奈緒逆じゃね? と思ったし
遺骨持ってくはまだ良いとして
取り返そうとしないんかい とか
靴それしか持ってないんかい とか
JCのタバコ姿も(演じた子はとても良かった!!)
急に現れる窪田正孝も
そのしてくれる事も……
そんでもって
大事にしてた遺骨を
そんな扱いして良いんかいとか……
他にも色々……マリコもマリコだし
シィちゃんには彼氏できたら許さないけど
自分はええんかとか
挙げればキリがない。
原作の漫画はチラリと見たことあるような?
あまりに浮世離れしているので
実写よりスピード感溢れるアニメの方が良かった様な。
そんな感じです。
永野芽郁ちゃん
本人も何処かのインタビューで言ってたみたいに、今までのイメージとは違う女性の役でしたね。死んでしまった友達を救うために(と言うか友達が死んだ事に何も出来なかった自分後悔を払拭するために)お骨を持って旅に出る。大きな出来事は無いが(?)、ロードムービーが展開されます。
2人の女優の存在感が光る
これまでのイメージを覆すような、ハスッパでヤサグレた永野芽郁には、やはり、違和感を感じざるを得なかったが、それでも、友を亡くした悲しみや寂しさ、彼女を救えなかった後悔、自分を残して逝ってしまった友に対する怒りといった様々な感情をうっ積させ、時に爆発させる彼女の存在感には圧倒された。
対する奈緒も、弱くて愚かな一方で、粘着質で面倒くさいキャラクターに、見事に息を吹き込んでいる。
主人公を励ます謎の青年に何度も巡り合う偶然や、思わぬところで引ったくり犯と再会する不自然さが、まったく気にならなかったのも、彼女たちの圧倒的な存在感があったからだろう。
ラストで、友が遺した手紙を読む主人公の表情からは、友の人生が決して不幸なだけではなかったことと、主人公が、ようやく前を向いて生きていく気になったことが窺われるが、だったら、もっと早く、手紙を読む機会があったらよかったのにとも思ってしまった。
「魂の叫び」生きていたこと生きていくこと。シンプルなメッセージ作品。
遺骨を「毒親」から奪って、海へと疾走するわけだ。大見得を切って・・
いかにも映画的な描き方の「ブラック企業での鬱屈した思い」も交わって
突き動かすわけだ、彼女を・・永野芽郁の主人公を
若干、昔とは距離感が出た【ただLINEは繋がってた】親友の奈緒演ずるマリコの死
実は時には鬱陶しかった面もある親友、でも
自分には純粋無垢な面を見せてた親友
男親父親の暴行で崩れて、自分自身で壊れていった友人とは
実は互いには共存関係、マリコを時に助けることで、自分も支えてもらってた主人公。
マリコが人生の最後に
親友の主人公に何も告げなかったのは、実は大きな意味があるのだ・・
泥臭く、何もかも放り投げて、海へ疾走する主人公
突き動かしたのは・・複雑な心の痛みだろう。
何もかもがまともではない世界で、窪田正孝演ずる風来坊的な青年
と吉田羊演じるマリコの義理の母、父親の後妻
が「人間のまっとうさ」を素朴に示す。「正義=押し付けがましさ」ではない「人間の真っ当さ」
主人公の魂は実はマリコと、この真っ当な人によって救われるわけだよねぇ
非常にシンプル、だけど、そこそこテンポも良く
主人公及び亡くなったマリコの心情を感じる、叙情作品。
貫くって大変なこと
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