「「ウサギは純真無垢だ」の台詞に喜んだ卯年生まれです。」この子は邪悪 ぺーさんの映画レビュー(感想・評価)
「ウサギは純真無垢だ」の台詞に喜んだ卯年生まれです。
とはいっても僕は腹黒を自認しています笑
一見脈絡のないシーンの連続から始まる冒頭。意味はすぐには分からないんですが、"雰囲気"を醸し出し、作品世界に入り込むには十分でした。(もちろん、後半で冒頭のシーンの意味が明かされて理解がカチッとはまります!)
この構成しかり、作品の世界観を違和感なく表現しているな、という印象を受けました。
舞台となる診療所の外観。大正・昭和初期のような建築様式。
診療所の内観。窪家の居間の少し古い意匠。
歩くたびに軋む廊下や階段。年数が経っとるな、と思わせると同時に何か起こりそうな不穏さを醸し出す雰囲気。
登場人物も最小限。よく考えると群衆がいないのはおかしいんですが、焦点が定まりやすいよう敢えてそうしてるのかなと。
短いけどインパクトの大きい恐怖演出はなかなか驚かされました笑
ホラーをあまり観てない僕でも耐えられるレベルです。
話の展開についてはほぼ文句なしなんですが、真実が明るみになって幕引きとなる一連の流れは少し納得しづらい感じでした。
出演されている役者さんはどなたも上手いんですが、何といっても主演の南沙良ちゃんでしょう!後悔を抱えた陰のある役を上手く演じてました。彼女を知ったのは「太陽は動かない」の主人公の幼なじみ役だったと思いますが、儚い雰囲気に一気に惹き込まれました…。
今年は大河ドラマにも出られてましたね(出番はわずかでしたが)。
シーンごとに髪型や衣装が変わるんですが、どれも似合ってて可愛かったです♪これだけでも観に行った甲斐がありました(おい)
そういえば、診療所の庭に十字架のようなものがいくつもあったけど、あれはいったい…?
コメントする